2段目3段目の分離に成功した銀河3号ロケット (朝鮮日報)
北朝鮮のロケット打ち上げ予告に対し、日本政府は「北朝鮮が《人工衛星》と称する事実上の長距離弾道ミサイル」が落下する可能性があるとし、沖縄県や首都圏など計7カ所で地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の配備した。まるで戦争が勃発したかのような騒ぎであった。きょう12月13日の共同通信電子版によると、米軍当局が北朝鮮の「人工衛星」が地球の周りの軌道を周回しているとの認識を明らかにしたという。北朝鮮はロケット「銀河3号」による人工衛星「光明星3号」の打ち上げが完全に成功し「極軌道を周回している」と発表しており、米軍が追認した形である。しかしあくまでカッコつきの人工衛星であり、北朝鮮のロケット「銀河3号」は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)への転用を目標とした長距離ミサイルに近いとの見解を示しているようだ。韓国も北朝鮮が「運搬ロケット」と発表したことに対し批判、同国の宇宙ロケット「羅老号」とは違うと強調している。ミサイルというのは核兵器を含む爆発物を持ったものであり、今回北朝鮮はそれを搭載していない。米軍当局の発表によれば地球周回軌道に乗ったのであるから、明らかに人工衛星の概念に入ると思われる。この技術を軍事利用したり、輸出を目論んだりすることは当然考えられるが、それは取り敢えず今回は別の話である。政府もマスメディアも、いたずらにナショナリズムを煽ることを避け、冷静な情報公開をして欲しいものだ。
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