2019年3月31日

2019年第15回「名取洋之助写真賞」作品募集

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応 募:2019年7月1日(月)~8月20日(火)消印有効(持参の場合は午後5時まで)
資 格:35歳まで(1984年1月1日以降生まれ)の方でプロ・アマチュアを問いません
主 催:日本写真家協会(東京都千代田区一番町25番地JCIIビル)03-3265-7451

ウェブサイトより: 公益社団法人日本写真家協会は "新進写真家の発掘と活動を奨励する" ために、35歳までの写真家を対象とした2019年第15回「名取洋之助写真賞」の公募を行います。時代を捉える鋭い眼差しと豊かな感性による、斬新な作品を期待します。

JPS  2019年第15回名取洋之助写真賞応募要項の表示とダウンロード(PDFファイル 399KB)

2019年3月30日

昭和は遠くなりにけり

昭和天皇崩御待機取材中の私(左)皇居 1988年12月

政府は4月1日、平成に代わる新しい元号を発表する。レガシ作りに躍起になっている安倍首相が、自らが発表することに意欲を示しているそうである。元号が変わることに関し、各国に伝えたそうだが、反応は冷たいそうだったようだ。そりゃそうだ、日本の元号は海外諸国には関係ない事項である。さて、元号は必要かということに関し、見解は二分するようだ。元号は天皇制に連動したものだが、歴史認識に関係なく、事務手続き上煩雑なので、使わない企業が多いようだ。一方、公官庁ではこれを踏襲使用している。私は普段は年号を使わず、西暦を使っている。歴史を語る場合、例えば「60年安保」は、ずばり1960年である。従ってそれが昭和35年であったとはすぐに頭に浮かばない。昨今、各メディアは「平成最後の」というフレーズを多用しているが、ちょっと鼻につく。1988年、いや、昭和63年12月、天皇の病気が悪化、連日テレビが「本日のご容態は」と流していた。写真はそれを受けて皇居で取材している、懐かしき私が写っている写真である。これを見ると、西暦を使っている私でもしかし、やはり「昭和最後」の日々だったと記述したくなる。

2019年3月26日

さよならスマートフォン

Sharp Feature Phone

スティーブ・ジョブズ(1955-2011)
ウォルター・アイザックソン著『スティーブ・ジョブス』によると、アップルの iPod は2001年11月に発表された。そしてこれに通話機能を付加したのが iPhone だった。2007年、まさに21世初頭の大発明であった。スマートフォンのスマートは「頭がいい、利口な、賢い」という意味だが、まさにその通りだと思う。アップルの iPhone そしてソニーの Xperia Z3 を使ってきたが、昔ながらの携帯電話、俗にいうガラケーに戻した。これまで外出時に多用したのは音楽を聴くことだった。そういう面ではスマートフォンは恰好の通話機能付き音楽ツールだったといえる。写真や動画も撮れるし、多機能過ぎるのである。一時私はタブレットで電子書籍を読んでいたことがあった。数千冊の書籍を小さな器械に詰め込むことができるのは、確かに技術進化の賜物かもしれない。しかし最近、その過剰がたった一冊の文庫本に劣るのではないか、という逆説に気付いたのである。本を持ち歩くなら数冊で十分だし、あれもこれもできる道具は時間を殺すし、むしろ邪魔者である。スマートフォンと縁を切ろうと思ったのは、その延長にある。携帯電話も無用の長物かもしれない。

2019年3月24日

ソーシャルメディア Google+ の終焉

Top 15 Most Popular Social Networking Sites and Apps (August 2018) ©DreamGrow Digital

昨年10月、グーグルはソーシャルメディア Google+ の一般ユーザー向けサービスを、2019年8月末に終了すると予告したが、今年2月になって前倒しとなる4月2日に終了と発表した。その日がいよいよ近づいてき。個人情報関連バグ発見というのがその理由のひとつだという。別にアーリーアドプターを気取る気持ちは毛頭なかったが、開設当初から参加している。私は Gmail や Blogger など、グーグルのサービスに言わば囚われの身なので、もうひとつ付け足しただけの感じだった。すでに使用していたプロフィールなどがそのまま流用できるので参加し易いという側面もあった。当時、話題になっていたのが先発 Facebook との比較で、Google+ は「人と人との関係はすべて同等ではない」のにも関わらず、すべての人間関係を「友だち」というひとつの括りにまとめ、このことが情報の共有に様々な問題をもたらしていると指摘した。具体的には
  • 大雑把である  ときには特定の人とだけコミュニケーションを取りたくても、オンラインではいつでもすべての人の発言が目に飛び込んできます。
  • 勇気がいる  100人以上の「友だち」に見られているオンラインでの会話は、舞台の上で発表するようなもの。皆の目を気にして情報共有も滞りがちになってしまいます。
  • 繊細さに欠ける  「友だち」や「家族」の意味するところは、私たち一人ひとりによって異なります。しかしこうしたニュアンスは、オンラインでは失われてしまいます。
と主張したのである。確かにその通りだと思った。しかしどうだろうか、Facebook でもユーザーグループを作れば、この弊害は避けられるのではないだろうか、とも。とにもかくにも Facebook はソーシャルというよりも、むしろ実名制の徹底によるインターネット上のアイデンティティの確立、という意味で成功したわけだから。Google+ はソフトウエアに欠陥があり、約50万人分の個人情報が流出した恐れがあることが発覚した。廃止の理由は、将来的な不安材料が潜在すると判断したからではないか、と言われているようだ。ソーシャルメディア情報サイトの DreamGrow が集計した、昨年8年8月の利用者数第1位の Facebook は 2,230,000,000 人である。それに対し Google+ は12位の11,000,000 人で 1/20と大きく水をあけられている。Facebook にとって Google+ は、歯牙にもかけない存在に成り下がってしまった。これはグーグルにとって屈辱的な展開に違いない。廃止の真の理由は、やはりその不人気ゆえだと見るべきだろう。

2019年3月22日

花は根に鳥は古巣に帰るなり春のとまりを知る人ぞなき

平野神社(京都市北区平野宮本町)3月22日

平野神社を通りかかったら、神門前の枝垂れ桜が開花していた。早咲きの品種で「魁(さきがけ)桜」の名がついている。この桜が咲き出すと、都のお花見が始まると言われている。西陣からこの神社近くに転居したのは十数年前になるが、近所ゆえ、いわば因縁の神社となっている。自転車の乗り入れは禁止だが、境内に孫が三輪車を止めてもお咎めなしだった。以来、お気に入りの神社となった。旧社格は官幣大社だが、近隣の北野天満宮と比べると「商売上手」といえないが、孫はここで七五三詣りをした。この季節、花見茶屋が桜苑に立ち並ぶ。花より団子、いや花よりお酒なのだが、多くの酔客が根元を踏みつけるので、樹木を傷めないかと心配する。未だに馴染めない光景だが、歴史的経緯もあることだろうし、口を挟むことは避けることにしよう。標題に掲げた和歌は「千載和歌集」から引用した。悲運の崇徳天皇作で「春が終われば、花は根に、鳥は古巣に帰るという。でも、春の行き着くところを知っている人はいない」という真情を吐露している。

2019年3月21日

遅れ馳せながらデイパックに食指

SIERRA DESIGNS 60/40 SERENDIPITY 3.0 GREEN

Chapman Troutbeck 12" 
外出時には英国製の釣り用バッグにカメラや書籍などを入れて持ち歩いている。ショルダーバッグの特長は肩に掛けたまま、中のものを素早く取り出せることだ。アウトドア用のデイパックが流行り出して久しいが、いちいち背中から降ろさないと取り出せないので、タウン用への導入は躊躇ってきた。ところが最近、インターネット通販サイトをウロウロ彷徨っていたら、シェラデザインのデイパックが目に飛び込んできた。60/40セレンディピティの復刻だ。1980年代に私はオリジナルモデルを愛用していたので、グッとくるものがあった。シンプルなデザインで、サブポケットのファスナーが、斜めに付いているのが特長である。コットン60%、ナイロン40%を意味する、60/40クロスの名も懐かしい。当時はデイパック、すなわち日帰り旅行用の小型リュックが、少なかったような記憶がある。週刊誌のアウトドアページの編集に関わっていたので、その延長で購入、通勤に使っていた。そういう意味では昨今、老若男女問わず、幅広い年代にデイパックが浸透していることに、感慨深いものを感ずる。アウトドア用品とは縁遠いと思われる年配の女性が、例えば "THE NORTH FACE" のロゴがついたデイパックを背にしていると、思わずニヤリとしてしまう。

2019年3月20日

ジュゴンは世界的な絶滅危惧種

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Dugong dugon: The IUCN Red List of Threatened Species 2015

ジュゴン1頭の死骸が18日午後、沖縄県今帰仁村の港で見つかった。体長約3メートル、頭部や胸ビレに傷、出血がみられ、ところどころ皮がむけた状態だったという。ジュゴンは国の天然記念物で、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで VU(危急種)に指定されている、世界的な絶滅危惧種である。国内では沖縄本島周辺にしか生息せず、確認されているのは個体A、B、Cと呼ばれる3頭だけだった。20日付け沖縄タイムス電子版によると、ジュゴンネットワーク沖縄が死骸を調べたところ、体の特徴から3頭のうちのBと断定したという。親子とみられる2頭のうちの親の方であるが、国内における生息状況は危機的状況となったといえそうだ。気になるのは、辺野古が面している大浦湾に出没していた残りの個体AとCだ。実はこの2頭は行方不明になっているのである。沖縄タイムス紙によると、元知事による埋め立て承認手続きを検証した第三者委員会は、防衛局がジュゴンの食み跡を認識しながら「辺野古地域を恒常的には利用していない」と評価していることに対し「当該水域の重要性や、ジュゴンの貴重性を理解しておらず問題がある」と指摘したそうである。ジュゴンの死は辺野古埋め立てと関係があるのかという点が大いに気になる。日本自然保護協会は19日、日本政府に辺野古の埋め立て工事の即時中断を求める意見書を送ったことを明かした。意見書では個体Bについて「西から東へと移動する埋立土砂の運搬船の影響を受ける可能性が指摘されてきた」などと触れている。

PDF  ジュゴン死亡の報を受けて辺野古の埋め立て工事の即時中断を求める意見書日本自然保護協会

2019年3月18日

ゾーンプレートの作り方

ゾーンプレートは下図のような弓道の的に似たパターンを、黒白フィルムで縮小コピーして作ります。横から断面を見ると格子状になっています。この格子の透明部分を通った光が回折して像を結びます。ピンホールは光の直進性、レンズは光の屈折を利用しますが、この点がゾーンプレートとの違いです。ピンホールカメラとの共通点は、レンズレスということです。
まず最初に大きさが100倍の焦点距離50ミリあるいは80ミリ用のパターンを下記からダウンロードします。


ファイルをダウンロードしたら、なるべく高品質のA4ペーパーを使ってプリントします。焦点距離50ミリ用は直径145ミリ、80ミリ用は183ミリになるはずですが、異なる場合はプリンタ設定を微調節してください。これをポスターサイズの白いボードに貼り、複写用フィルム1/100に縮小複写し、微粒子硬調現像剤コで現像します。パターンを複写する場合、レンズの繰り出しが加わりますので、焦点距離と撮影距離の関係は以下の表のようになります。
レンズの焦点距離と撮影距離
Focal Length35mm40mm45mm50mm55mm60mm65mm70mm75mm80mm
Distance (m)3.5354.0404.5455.5556.0606.5657.0707.5758.0808.585


パターンの中心とカメラのレンズが同じ高さになるように三脚をセットして、画像が歪まないように複写します。単焦点レンズのほうがベターで、ワイドレンズは避けたほうが良いでしょう。現像すると黒白が反転、ネガがそのままゾーンプレートになります。プレートをピンホール同様にカメラに装着すれば出来あがりです。写真はニコンのデジタル一眼レフ普及機D40のボディキャップに付けたものです。


マガモ(京都市北区小山下内河原町)Nikon D40 + Zoneplate ISO800 1/20sec

これはサンプル写真ですが、ゾーンプレートはピンホールと比べると口径が大きく、比較的早いシャッターを切ることができるので、このような動く被写体を撮ることが可能です。回折現象が作りだす画像は、トーンが柔らかく、独特の美しさがあります。

2019年3月17日

映画「不思議なクニの憲法」を観る

~今、9条、24条について考える~

日 時:2019年4月7日 (日)13:00~16:30
会 場:ハートピア京都京都市中京区竹屋町通烏丸東入る)075-222-1777
対 談:登壇者:岡野八代(同志社大学教授)松井久子(映画監督)モデレーター:中西豊子(NPO法人理事)
主 催:映画「不思議なクニの憲法」上映会委員会 http://fushigina.jp/

2019年3月15日

音楽に罪はない


坂本龍一が3月15日未明にツイッターで、テクノユニット「電気グルーヴ」の楽曲配信などがメンバーのピエール瀧容疑者逮捕後に「自粛」されたことに強く疑問を示した。瀧容疑者はコカインを使用したとして麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたと12日深夜に報道された。


賛否両論が飛び交っているようだが、この意見に私は賛成である。ソーシャルメディア Facebook で、この件に関しコメントの形で「テレビドラマの撮り直しもオカシイ。何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」と自論を公開した。いささか飛躍に過ぎるかもしれないが、アメリカのフォークブルーズのレジェンド、レッドベリー(Leadbelly または Lead Belly 1888-1949)を思い出した。
レッドベリーは殺人未遂罪で刑務所に戻って来て、この時はルイジアナに収監された。ここで、3年後、彼は伝承音楽学者のジョンとアランのロマックス親子に「発見」された。彼らはレッドベリーの才能、情熱、演奏者としての特異性に魅了され、彼の曲を議会図書館用にポータブルレコーダーで数百曲録音した。その翌年、ロマックス親子がルイジアナ州知事のO・K・アレンに早期釈放を陳情し、レッドベリーはもう一度放免された。(ウィキペディア
時代も国も違う。しかし収監中のミュージシャンの歌を、ロマックス親子は米国議会図書館のためになぜ録音したか。ウィキペディアにもあるように、レッドベリーの才能を、いわば国家機関が認め、記録したのである。罪人であるが、その音楽に罪はない、ということなのだ。

YouTube Lead Belly "Goodnight Irene" by John A. Lomax & Alan Lomax on March/April 1935

2019年3月14日

アメリカンルーツ音楽★おっさん&おばはんの演奏が好き


ニッケル・クリークというブルーグラス音楽グループをご存知だろうか。90年代、南カリフォルニアのサンディエゴのピザパーラ―でデビューした「子どもバンド」で、メンバーはショーンとサラのワトキンス兄妹と、クリス・シーリの3人。クリスとサラは1981年生まれ、ショーンは1977年生まれである。クリス・シーリは天才マンドリニストとして名高いが、生まれたのは1981年2月である。9歳から演奏活動を開始、12歳でソロアルバムを発表した。今年2月、誕生日を迎えたが若干38歳である。ニッケル・クリークは今や押しも押されぬ人気バンドだが、どこか私には馴染めないものがある。アメリカンルーツ音楽は、ブルーグラスやケイジャン音楽にせよ、デルタブルーズにせよ、綿々たる伝統に支えられた、いわば土の香りのようなものが魅力のひとつになっていると思う。とはいえブルーグラスそのものが、アパラチア山系の伝承音楽としては新しいものである。私は1950年代後半にデビュー、当時のモダンジャズの要素を取り入れたしたカントリー・ジェントルメンも好きである。だから必ずしも土の香りにはこだわっていないつもりだ。

Fast as Time Can Take Me (2005)
左はトラブルサム・クリーク・ストリング・バンドのCDアルバムだが、紹介する前にちょっと脱線。どのくだりか失念したが、スタインベックの小説『怒りの葡萄』を読んでいたら「弦楽奏団」という訳語が出てきて奇異に感じたことがある。つまり"String Band"を直訳したものだろうけど、これはクラシック音楽の演奏家を連想してしまう気がするからだ。大衆的なアメリカンルーツ音楽におけるストリング・バンドの説明はちょっと難しい。歴史的にはミンストレル・ショウという旅回りの演芸があった。そこに登場したがストリング・バンドで、後にギターも加わったが、フィドルとバンジョーといった、文字通り弦楽器を使ったバンドであった。このバンドが流れを汲むのがブルーグラスやカントリー音楽だ。前置きが長くなったが、このトラブルサム・クリーク・ストリング・バンドは、ブルーグラス以前の古いスタイル、いわゆるオールドタイム音楽を継承するグループで、日本では余り知られてないかもしれない。トラブルサム・クリークという名の渓流は全米各地にあるようだが、リーダーのフィドラ―、リック・マーチンの出身地がケンタッキー州なので、ケンタッキー河の支流に由来すると想像される。


音楽というのは、このように文字で伝えようとすると、誠に歯痒いものがある。幸いなことに彼らの演奏が YouTube にポストされているのでリンクしてみた。上記アイコンをクリックすると視聴することができる。お聴きすれば分かると思うが、バンジョーも所謂スクラッグス奏法ではなく、古いクローハンマー奏法である。クローハンマーとは金槌のことで、弦を叩くように演奏するからこのように名づけられている。このCDを聴いていると何故か心が休まる。どうしてだろう? 古いスタイルだから、とは違う。確かに土の香りがしないわけではないが、それ以上の何かが働くのである。ジャケットの裏を見て、ふと謎が氷解したような気がした。つまり年代なのである。カントリー・ジェントルメンは私より年上だが、それでも同時代的であったと言える。だから当時としてはモダンでも、すんなり聴けたのである。トラブルサム・クリーク・ストリング・バンドのメンバーは、写真で推測する限り、ニッケル・クリークと比べれば遥かに私の年代に近い。演奏スタイルの新旧ではなく、いわば同時代的なるもの、いや同世代の演奏が重要な選択要素になるのではないだろうか。

2019年3月13日

写真共有サイト Flickr 無料プランの容量制限を開始


昨年11月、Flickr が、無料プランの容量を1TBから、写真と動画1,000点までに制限し、あわせて1,000点を超えた分を削除すると発表した。有料プランへの移行を促した措置のようだったが、私は無料プランのままで、アップグレードをしなかった。当初は2月5日から削除作業が開始されるという予告があったが、ユーザーが抗議したため、バックアップの猶予期間を設け、3月12日(米国時間)に延期された。その作業が始まったようなので、どうなっているのか気になり、アクセスしてみた。予想していた通り5,760点の写真はそのまま残っている。というのは3月8日付け Flickr ブログの「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス作品および故人の遺作は削除対象には含めず」という記事を読んでいたからである。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは、インターネット時代のための新しい著作権ルールで、作品を公開する作者が「この条件を守れば私の作品を使って構いません」という意思表示をするためのツールである。
  1. クレジットを表記する限り作品をダウンロードし共有することを他の人に許す
  2. どのような形でも改変することを許さない
  3. 営利目的で利用することを禁止する
私は Flickr 上の自分の写真に対しては以上のような設定をしている。ただ共有されては困る100点余りの私的非公開写真は、クリエイティブ・コモンズを援用していないので、今後削除されるかもしれない。画像ファイルの保存は基本的にはローカルディスクだが、クラウド上では Flickr から Google フォトに移行して久しい。しかし一挙に4,000点以上の写真が一挙に消えてしまうのは寂しいので、実はホッとしている。

flickr  Update on Creative Commons licenses and "In Memoriam" accounts. March 8, 2019

2019年3月12日

維新政治を終わらせよう緊急市民集会&デモ

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日 時:2019年3月17日(日)15:00~
会 場:靱(うつぼ)公園(大阪市西区靱本町)集会終了後デモ
主 催:野党統一候補の実現めざす大阪アピール(06-6966-9003)osakaappeal@yahoo.co.jp

フライヤーより:松井氏が市長に、吉村氏が知事にクロスで出馬することは、まさに、地方自治法・公選法の脱法行為であると言わざるを得ません。府政・市政を自らの思惑どおりに強引に進めようという前代未聞の異常な維新政冶をもうこれ以上許すわけにはいきません。緊急集会のため、みなさんの集会案内と拡散をお願いいたします。手作りのプラカードなどお持ちください。

2019年3月11日

第10回藤村直樹記念「君こそは友」コンサート

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日時:2019年4月20日(土)午後 5:30 開場 / 午後 6:30 開演
出演:小室等・こむろゆい・中川五郎・佐久間順平・豊田勇造・ラグパパスジャグバンド

日時:2019年5月18日(土)午後 5:30 開場 / 午後 6:30 開演
出演:中川五郎・バラーズ・下野松美・下野哲生・ラグパパスジャグバン・勝木徹芳・長野たかし・桝井耕一郎・フォークキャンパーズ

会場:拾得京都市上京区大宮通丸太町上る)Phone: 075-841-1691 Email: jittoku@hotomail.co.jp
料金:予約 \4,000 / 当日 \4,500

フライヤーより:2010年6月、藤村直樹追悼の集いとして始まった「君こそは友」。あれから10年の時が過ぎ、ひとつの終結を迎えた。彼の歌への思いを受け継ぎ、集ってくれた数多くのミュージシャンたち。その力を明日へとつなぐため、また、新たな旅がはじまる。(詳細

2019年3月8日

京都は国際電線都市

蜘蛛の巣(京都市東山区祇園町北側)

四条通から北の祇園白川に抜ける、通称「切通し」の光景である。空中に張りめぐされた電線、蜘蛛の巣とはこのことである。京町家から下がったせっかくの簾も艶消しだ。実はこの光景、京都ではごく当たり前なのである。だからグーグルのストリートビューで散策してみて欲しい。電線がないすっきりした街並みを探すのに苦労するはずである。思いつくままご案内しよう。京都御所、岡崎公園、府立植物園、あとは? そう、これに神社仏閣が加わる。これらを見ると、皇室関係、宗教関係、そしてわずかの公有地。民間の建物がある地域で思いつくのは、祇園の花見小路、上七軒通、産寧坂、そして烏丸通などである。新京極通や寺町通の商店街には電柱がないが、実は電線がアーケードの屋根の上を通っている。要するに隠してあるだけで、地中化されてるわけではない。街並みの写真を撮る人が嫌がるものに電柱と電線がある。私も写真を撮りながら、何とかならないかと思ったことが何度もある。京都はトルコのイスタンブル、ハンガリーのブタペストと並んで、世界三大古都と密かに思っている。京都は国際観光都市である。ところが実は国際電線都市なのである。

イニシュモア島(クリックで拡大)
知人の建築家は「電線は人体でいえば血管、そして電線に人間の生活の息吹を感ずる」と言う。だから電線は目障りではないという。アイルランドの西海岸の沖合に浮かぶアラン諸島。脱脂しない毛糸で編んだアランニットで知られるが、そうのちのひとつ、イニシュモア島で撮ったのが左の写真である。広漠たる風景の中、細々と空中を這う電線は、確かに生命線に見えた。この電線の向こうにどんな人が住んでいるのだろう、と想像を巡らしながらシャッターを押した。サンフランシスコの郊外、オークランドの長距離トラックのたまり場で見上げた高圧線にも、人間の生活を支えるエネルギーを感じた。アムステルダムでは、猥雑なものがまるでなく、逆にある種の物足りなさを感じたものである。だから電線は一筋縄ではない。いや、一筋縄ではないという言い方はおかしく、電線は厄介な存在なのである。ある種の混沌さが、欧米にないアジア的景観だと思う。あの大阪道頓堀のネオンも嫌いではない。しかし蜘蛛の巣を見ると、何故かやはり悲しくなる。

PDF  京都市「今後の無電柱化の進め方」の策定について(2018年12月)PDFファイル 97.0KB

2019年3月6日

子ども/おもちゃの博覧会

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日 時:2019年3月21日(木・祝)~ 5月28日(火)10:00~17:00 毎週水曜休館 5月1日(水・祝)開館
会 場:国立民族学博物館 特別展示館(吹田市千里万博公園)06-6876-2151
入 場:一般(420円)高校・大学生(250円)中学生以下無料
主 催:国立民族学博物館 http://www.minpaku.ac.jp/

PDF  フライヤーの表示とダウンロード(PDFファイル 0.99MB)

2019年3月4日

鯨魚取り海や死にする山や死にする死ぬれこそ海は潮干て山は枯れすれ


これまで私が触れた何冊かの本、例えばジェイムズ・ジョイス『ダブリン市民』、ギルバート・ホワイト『セルボーン博物誌』、W・H・ハドスン『はるかな国とおい国』などに共通していること、それは正直言って読み疲れるということだ。少し読んでは放り出し、また忘れたころに読み進める。ヘンリー・D・ソローの『森の生活』もそうだが、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』(モビィ・ディック)がその極めつきではないだろうか。とにかく通読するだけでも厄介で、私は何度も挫折、数カ月を費やしてやっとのことで読み終えたのだった。物語のクライマックス、エイハブ船長と白鯨モビィ・ディックの闘いにたどり着くまでの道程が長いのである。著者メルヴィル(1819-1891)は実際に捕鯨を体験している。したがって見方を変えれば、ここに書かれている当時の鯨学、捕鯨業の実態、あるいは船員の生活など、貴重な記録文学と言える。18世紀~19世紀半の欧米諸国による捕鯨は鯨油を採ることが主目的だった。そして浦賀へ来航したペリーの艦隊の黒船が、江戸幕府に開港を迫ったのは、アメリカの捕鯨船団が燃料や食料補給のために寄港したかったからだという。

C・W・ニコル『勇魚(上・下)』(文春文庫)1992年
最近、C・W・ニコル『勇魚(いさな)』を読み返してみたが、これは一気に読破することができた。舞台は和歌山県太地、今でも捕鯨の町である。幕末。おりしも井伊直弼、吉田松陰、坂本龍馬などが世界に目を転じ始めたころだった。エイハブ船長は白鯨によって片足を失ったが、この小説の主人公、甚助は鯨に片腕を奪われている。失意のどん底にあった彼に声を掛けたのが紀州藩士、松平定頼だった。定頼は黒船の出現を知り、海防の必要性を幕府に説き、甚助を密偵に仕立てる。紆余曲折の末、ジョン万次郎に出会った甚助はジム・スカイの名で海外に雄飛する。波乱に飛んだ歴史物語だが、作者のニコルさんはよくここまで調べたものだと感心する。ウェールズ出身で、1995年に日本に帰化したが、一年間太地に暮らした経験があるという。その体験ゆえに書けたのだろうが、訳者あとがきにもあるが、私も鯨を勇魚(いさな)と呼ぶことは知らなかった。勇ましい魚という意味である。鯨は魚類ではないが、中国語では鯨魚と表記する。万葉集に「鯨魚取海哉死為流山哉死為流死許曽海者潮干而山者枯為礼」(第16巻第3852番)という歌がある。鯨魚(いさな)取り海や死にする山や死にする死ぬれこそ海は潮干て山は枯れすれ。つまり「海は死ぬだろうか、山は死ぬだろうか。死ぬからこそ海は潮が干し上がるし、山は草木が枯れる」という摂理を詠んでいるのである。

太地を初めて訪れた松平定頼は獲れた鯨の解体作業に立ち会う。太地角右衛門(網捕り式捕鯨の考案者)は漁師たちが鯨の霊に祈ったことに対し「わたしどもとて死の悲しみは感じますが、しかしその悲しみの一方に、海からあのような恵みを受けるよろこびもあり、わたしどもはなにひとつむだにいたしませぬ。肉、油、骨、髭、すべてを使います」と定頼に答える。さらに臓物も食べると答えながら「正直申して、わたしは肉のほうが、わけても尾に近い脂ののった肉が好きです」と説明する。これは鯨の尾の身、すなわち尾の背側の部分の脂が霜降りになった部位を指す。昨年暮れ大阪道頓堀の『たこ梅』でサエズリ(ヒゲクジラの舌)の煮込みを食べた話を書いた。これも絶品だが、尾の身の刺身はさらに素晴らしい。私はアメリカの海洋哺乳類保護団体のメンバーと会ったことがある。鯨の肉は物凄く美味しいよと話したら、彼らが目を丸くしていたのを思い出した。国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退を表明したことで、日本は1988年以来、30年ぶりに商業捕鯨を再開する見通しとなった。南極海での捕鯨を停止することは歓迎するが、鯨肉の供給に問題が出そうである。しかし鯨肉はもはや食道楽のための高級食材であり、もはや日本人の蛋白源ではないことを認識すべきだろう。

2019年3月3日

ホワイトハウス請願署名:沖縄の民主主義とサンゴ礁を守ろう


米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設工事を、今年2月の県民投票まで停止するようトランプ米大統領に求める、ホワイトハウスの請願ウェブサイト上で署名運動が行われ、目標の10万を遥かに超え、20万を突破した。署名を始めたのは沖縄県系4で、ハワイ在住のロバート梶原さん。その第二弾「沖縄の民主主義とサンゴ礁を守ろう」が2月27日に始まった。請願署名は次の手順でできる。

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  1. https://petitions.whitehouse.gov/petition/save-democracy-and-coral-reef-okinawa にアクセスして氏名とメールアドレスを記入し[Sign Now] ボタンをクリックする。
  2. 送信したメールをチェックして確認してください、というメッセージが表示される。
  3. 受信したメールの [Confirm your signature by clicking here] をクリック。この作業をしないと署名が終了しないので注意。
辺野古の新基地建設工事停止の請願をトランプ大統領が受け入れるか不明だが、報道により何らかのリアクションがあると私は期待している。安倍晋三首相は米国の言いなりで、人々の思いを踏みにじり、沖縄の美しい海に土砂を流し込み、美しいサンゴ礁を破壊し始めた。先の県民投票では投票率が52%。反対が有効投票の72.2%に達した。投票結果を踏まえて玉城デニー沖縄県知事と安倍晋三首相の会談が行われたが、首相は「もはや先送りできない」と述べ、移設を進める姿勢を崩さなかったのである。しかし「辺野古ノー」の民意はどこからどう見ても明快だ。国際世論に訴えるという意味もあるので、ぜひホワイトハウスへの請願署名に一筆を。

whitehouselogoSave the democracy and coral reef of Okinawa: Created by R.K. on February 27, 2019

2019年3月1日

三月の風と四月のにわか雨が五月の花を咲かす


春三月。このイラストは英国の風刺画家ジョージ・クルックシャンク(1792-1878)がロンドンの "Comic Almanack" に寄せた暦の一枚「三月の風」である。これは英国の天気俚諺 "March winds and April showers bring forth May flowers"(三月の風と四月のにわか雨が五月の花を咲かす)に由来する。日本にも三寒四温という言葉があるが、ロンドンも気候が不安定で、時折冷たい風が吹くようだ。しかし今は厳しい季節だけど、待てば海路の日和あり、五月になれば花が咲くというわけである。
Ruth Etting (1897–1978)
March winds and April showers
Make way for sweet May flowers
And then comes June, a moon, and you
March winds and April showers
Romance will soon be ours
An outdoor paradise for two

I like every month in the year
Summer, winter, and fall
But love is the tenderest thing
It only blossoms in Spring

Oh, with your lips to mine
In a thrill, divine
I'll be so inspired
That I'll get you the moon for a toy balloon
ところで三月の風といえば、アメリカンルーツ音楽が好きな私はオリジナル・カーター・ファミリーの "March Winds Gonna Blow My Blues All Away"(三月の風が憂いを吹き飛ばす)を思い出す。上記の歌詞はアメリカの女優で1920年代と30年代に一世風靡、トーチソング(片思いの歌)の女王と呼ばれた、ルース・エッティング(1897–1978) が1935年に吹き込んだ、その名もずばり "March Winds and April Showers"(三月の風と四月のにわか雨)である。下記リンク先のYouTubeで、哀愁に満ちた歌声をぜひお聴きください。

YouTube  Ruth Etting: March Winds and April Showers (Columbia 3014-D) 1935