2026年9月11日

忘れ去られているアメリカ屈指の戦争写真家ジョン・フロレアの作品

Remember Pearl Harbor
Outside La Gleize, US Army Remember Pearl Harbor, 1944

John Florea

ジョン・フロレアは1916年5月28日、オハイオ州アライアンスでルーマニア移民の子として生まれた。1939年から1954年までエヴリン・バーンズと結婚。子供はグウェンドリン・フロレア、メラニー・フロレア、ジョニー・フロレア。孫はショーン・フロレア、シェリー・ブラウン。曾孫はアンドレア・ブラウン、アレイナ・ブラウン、ディラン・ブラウン。1955年から1958年までは女優のマージー・ミラーと結婚していた。彼はまた、シャーリー・ダメリーとの波乱に満ちた3度目の結婚(1968年~1971年)も経験した。1975年の扶養料審理の後、彼女は彼を小さなナイフで背中を刺したとされている。フロレアは彼女を125万ドルで訴え、彼女も彼を同額で訴えた。彼女は、彼が彼女を辱める目的で、1955年の売春逮捕時の逮捕記録と顔写真のコピーを彼女の親しい友人や芸能界の知人にばらまいたと主張した。彼は2000年8月25日にラスベガスで亡くなるまでルース・ジョンソンと同棲していた。フロレアはサンフランシスコ・エグザミナー紙の写真家としてキャリアをスタートさせ、1941年に『ライフ』誌のスタッフに加わり、ハリウッドに住みながら、マリリン・モンローやジェーン・ラッセルといった女優の著名人ポートレートを専門に撮影した。

Torpedos
Torpedos on the Deck of a Ship During the Tarawa Battle, 1943

真珠湾攻撃によってアメリカが第二次世界大戦に参戦した後、彼はアメリカ初の太平洋戦争従軍記者団に加わった。彼の最初の任務は空母エセックスへの乗艦だった。彼は兵士たちが日本軍に宛てたメッセージが書かれた爆弾、甲板に散乱する破壊された飛行機、そして1943年11月のタラワ侵攻の航空写真を撮影した。「そこには海があるだけで、実際の戦場はない。とても抽象的だ」とフェイユーは言う。「太平洋では、初期の頃は兵士たちでさえユーモアのセンスがあった。それは彼がヨーロッパに到着した時に完全に失ってしまった一種の無邪気さだった。フロレアが西部戦線に足を踏み入れたのは、バルジの戦いがきっかけだった。彼は突然、激戦の渦中に放り込まれた。

California beach
Friends dove for abalone in preparation for a California beach picnic, 1944

泥の中を駆け抜け、降り注ぐ砲弾から身を隠しながら、彼の写真は生々しく躍動感に満ち、爆弾から逃げ惑う兵士たち、ひっくり返った戦車を前にする兵士たち、そして戦死。海兵隊と海軍、特に1943年12月のタラワの戦いを取材し、1944年から終戦まで、フランスとベルギーでのアメリカ軍の作戦に同行し、ドイツの都市への爆撃やノルトハウゼン・ ナチス強制収容所の囚人の解放を記録した。彼が撮影した痩せ衰えたアメリカ人捕虜の写真は全米で公開された。1947年に日本で撮影した「私の投票を読んでください」は、エドワード・スタイケンがコーディネートした世界巡回展「人間家族」に採用された。

Monstrous German King Tiger Tank Which Has Just Been Knocked Out, 1944

「彼らは時に誰も求めていないような写真を撮っていた」と『ライフ』誌の編集者たちは1945年11月5日号に掲載された、第二次世界大戦中に特派員として活躍した21人の専属写真家への賛辞特集記事の中で記している。 ロバート・キャパ、マーガレット・バーク=ホワイト、ジョージ・ロジャー、W・ユージン・スミスといった錚々たる顔ぶれの中でも、この言葉が最も当てはまるのはジョン・フロレアだったと言えるだろう。しかし、彼はほとんど忘れ去られている。カシャー・ギャラリーで開催された展覧会のキュレーターのアナイス・フェイユーはその理由を、キャパやバーク=ホワイトとは異なり、フロレアが戦場写真家ではなかったからだと考えている。

Constitution Promulgation Day
Constitution Promulgation Day & Hirohito in Tokyo, 1946

彼は戦争に行ったほとんどのアメリカ人と同じように、任務を遂行し帰国した写真家だった。「ロバート・キャパのように、戦争がどういうものかを知っていた人もいた。ジョン・フロレアはそうではありませんでした」とフェイユーは言う。「それは写真からも感じ取れます。彼にとって、戦争はひどい衝撃だったのです」と。ハリウッドでセレブリティの撮影を続けた彼は、1949年に『ライフ』誌を退社した。1950年代に彼がカラーで撮影した映画スターのポートレートは、1988年にロサンゼルス・カウンティ美術館で開催された展覧会「スターライトの巨匠:ハリウッドの写真家たち」に出展された。その後、1960年代半ばから1980年代半ばにかけて、130以上のテレビ番組のプロデューサー、監督、脚本家となり『シー・ハント』『バージニアン』『白バイ野郎ジョン&パンチ』そして超常現象スリラー『インビジブル・ストラングラー』のエピソードの監督で知られるようになった。

LIFE  LIFE Magazine's visual record of 20th century by exploring the most iconic photographs

写真で追憶するアメリカ合衆国 9.11 同時多発テロの悲惨

The towers of the World Trade Center pour smoke shortly after being struck by hijacked commercial aircraft ©2001 REUTERS/Brad Rickerby
eff Christensen
People look out of the burning North Tower of the World Trade Center ©2001 REUTERS/Jeff Christensen
Larry Downing
A rescue helicopter surveys damage to the Pentagon as firefighters battle flames after a hijacked airplane crashed into the U.S. military headquarters outside of Washington ©2001 REUTERS/Larry Downing
Ray Stubblebine
The remaining tower of World Trade Center, Tower 2, dissolves in a cloud of dust and debris about a half hour after the first twin tower collapsed ©2001 REUTERS/Ray Stubblebine
Shannon Stapleton
Rescue workers carry mortally injured New York City Fire Department chaplain, the Rev. Mychal Judge, from the wreckage of the World Trade Center. The chaplain was crushed to death by falling debris while giving a man last rites in the trade center ©2001 REUTERS/Shannon Stapleton
Peter Morgan
Firemen work near the wreckage of the World Trade Center ©2001 REUTERS/Peter Morgan
Peter Morgan
A firefighter walks amid rubble near the base of the destroyed World Trade Center in New York ©2001 REUTERS/Peter Morgan
National Archives
President George Bush (2nd R) is pictured with Vice President Dick Cheney (R) and senior staff in the President's Emergency Operations Center in Washington in the hours following the attacks ©2001 REUTERS/U.S. National Archives
Larry Downing
The damaged area of the Pentagon building, where a commercial jetliner slammed, is seen in the early morning at sunrise with the U.S. Capitol Building in the background ©2001 REUTERS/Larry Downing
Navy/Journalist
A New York City fireman calls for more rescue workers to make their way into the rubble of the World Trade Center, September 15, 2001 ©REUTERS/U.S. Navy/Journalist 1st Class Preston Keres

2021年9月11日、4機のアメリカ国内線民間航空機がほぼ同時にハイジャックされ、アメリカの経済、軍事を象徴する建物に相次いで突入する自爆テロが行われた。午前8時45分頃、ボストン発ロサンゼルス行きアメリカン航空11便がニューヨークの世界貿易センターの北棟ビルに突入した。続いて午前9時3分頃、ボストン発ロサンゼルス行きユナイテッド航空175便が南棟ビルに突入した。2機の飛行機の突入により、二つのビルは午前10時頃ほぼ同時に倒壊した。さらに午前9時45分頃、ワシントン発ロサンゼルス行きアメリカン航空77便がワシントンの国防省ビルに突入、建物の一部が倒壊、炎上した。また、午前10時10分頃、ニューアーク発サンフランシスコ行きユナイテッド航空93便がピッツバーグ近郊の林に墜落した。このテロによる犠牲者は合計3,062名(2月25日米当局発表)に上り、うち邦人死者・行方不明者は24名、うち遺体が確認されたのは9名であった。下記リンク先はヴァージニア大学ミラーセンターの分析記事、キャサリン・ハイスケスによる「タイムライン:9月11日のテロ攻撃アメリカ人にとって21世紀の幕開けを決定づけた日」です。

university  Timeline: The September 11 terrorist attacks | Katherine Huiskes, The UVA Miller Center

写真術における偉大なる達人たち

New Mothers
Sally Mann (born 1951) The New Mothers, Lexington, Virginia, 1989

2021年の秋以来、思いつくまま世界の写真界20~21世紀の達人たちの紹介記事を拙ブログに綴ってきましたが、2026年9月11日現在のリストです。右端の()内はそれぞれ写真家の生年・没年です。左端の年月日をクリックするとそれぞれの掲載ページが開きます。

21/10/06多くの人々に感動を与えたアフリカ系アメリカ人写真家ゴードン・パークスの足跡(1912–2006)
21/10/08グループ f/64 のメンバーだった写真家イモージン・カニンガムは化学を専攻した(1883–1976)
21/10/10圧倒的な才能を持ち現代アメリカの芸術写真を牽引したポール・ストランド(1890–1976)
21/10/11何気ない虚ろなアメリカを旅したスイス生まれの写真家ロバート・フランク(1924–2019)
21/10/13作為を排した新客観主義に触発されたストリート写真の達人ロベール・ドアノー(1912–1994)
21/10/16大恐慌時に農村や小さな町の生活窮状をドキュメントした写真家ラッセル・リー(1903–1986)
21/10/17日記に最後の晩餐という言葉を残して自死した写真家ダイアン・アーバスの黙示録(1923–1971)
21/10/19フォトジャーナリズムの手法を芸術の域に高めた写真家ユージン・スミスの視線(1918–1978)
21/10/24時代の風潮に左右されず独自の芸術観を持ち続けたプラハの詩人ヨゼフ・スデック(1896-1976)
21/10/27西欧美術を米国に紹介した写真家アルフレッド・スティーグリッツの功績(1864–1946)
21/11/01美しいパリを撮影していたウジェーヌ・アジェを「発見」したベレニス・アボット(1898–1991)
21/11/08近代ストレート写真を先導した 20 世紀の写真界の巨匠エドワード・ウェストン(1886–1958)
21/11/10芸術を通じて社会や政治に影響を与えることを目指した写真家アンセル・アダムス(1902–1984)
21/11/13大恐慌を記録したウォーカー・エヴァンスの被写体はその土地固有の様式だった(1903–1975)
21/11/16写真少年ジャック=アンリ・ラルティーグは個展を開いた 69 歳まで無名だった(1894–1986)
21/11/20ハンガリー出身の世界で最も偉大な戦争写真家ロバート・キャパの短い人生(1913–1954)
21/11/25児童労働の惨状を訴えるため現実を正確に捉えた写真家ルイス・ハインの偉業(1874–1940)
21/12/01マグナム・フォトを設立した写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンの決定的瞬間(1908–2004)
21/12/06犬を人間のいくつかの性質を持っているとして愛撮したエリオット・アーウィット(1928-2023)
21/12/08リチャード・アヴェドンの洗練され権威ある感覚をもたらしたポートレート写真(1923–2004)
21/12/12デザインと産業の統合に集中したバウハウスの写真家ラースロー・モホリ=ナジ(1923–1928)
21/12/17ダダイズムとシュルレアリスムに跨る写真を制作したマン・レイは革新者だった(1890–1976)
21/12/29フォトジャーナリズムに傾倒したアラ・ギュレルの失われたイスタンブル写真素描(1928–2018)
22/01/10ペルーのスタジオをヒントに自然光に拘ったアーヴィング・ペンの鮮明な写真(1917-2009)
22/02/25非現実的なほど歪曲し抽象的な遠近感を生み出した写真家ビル・ブラントのカメラ(1904–1983)
22/03/09男性ヌードや花を白黒で撮影した異端の写真家ロバート・メイプルソープへの賛歌(1946–1989)
22/03/18ニューヨーク近代美術館で写真展「人間家族」を企画したエドワード・スタイケン(1879–1973)
22/03/24公民権運動の影響を記録したキュメンタリー写真家ブルース・デヴッドソンの慧眼(born 1933)
22/04/21社会的弱者に寄り添いエモーショナルに撮影した写真家メアリー・エレン・マーク(1940-2015)
22/05/20早逝した写真家リンダ・マッカートニーはザ・ビートルズのポールの伴侶だった(1941–1998)
22/06/01大都市に変貌する香港を活写して重要な作品群を作り上げたファン・ホーの視線(1931–2016)
22/06/12肖像写真で社会の断面を浮き彫りにしたドキュメント写真家アウグスト・ザンダー(1876–1964)
22/08/01スペイン内戦取材で26歳という若さに散った女性戦争写真家ゲルダ・タローの生涯 (1910–1937)
22/09/16カラー写真を芸術として追及したジョエル・マイヤーウィッツの手腕(born 1938)
22/09/25死と衰退を意味する作品を手がけた女性写真家サリー・マンの感性(born 1951)
22/10/17北海道の風景に恋したイギリス人写真家マイケル・ケンナのモノクロ写真(born 1951)
22/11/06アメリカ先住民を「失われる前に」記録したエドワード・カーティス(1868–1952)
22/11/16大恐慌の写真 9,000 点以上を制作したマリオン・ポスト・ウォルコット(1910–1990)
22/11/18人間の精神の深さを写真に写しとったアルゼンチン出身のペドロ・ルイス・ラオタ (1934-1986)
22/12/10アメリカの生活と社会的問題を描写した写真家ゲイリー・ウィノグランド(1928–1984)
22/12/16没後に脚光を浴びたヴィヴィアン・マイヤーのストリート写真(1926–2009)
22/12/23写真家集団マグナムに参画した初めての女性報道写真家イヴ・アーノルド(1912-2012)
23/03/25写真家フランク・ラインハートのアメリカ先住民のドラマチックで美しい肖像写真(1861-1928)
23/04/13複雑なタブローを構築するシュールレアリスム写真家サンディ・スコグランド(born 1946)
23/04/21キャラクターから自らを切り離したシンディー・シャーマンの自画像(born 1954)
23/05/01震災前のサンフランシスコを記録した写真家アーノルド・ジェンス(1869–1942)
23/05/03メキシコにおけるフォトジャーナリズムの先駆者マヌエル・ラモス(1874-1945)
23/05/05文学と芸術に没頭し超現実主義絵画に着想を得た台湾を代表する写真家張照堂(1943-2024)
23/05/07家族の緊密なポートレイトで注目を集めた写真家エメット・ゴウィン(born 1941)
23/05/22欲望やジェンダーの境界を無視したクロード・カアンのセルフポートレイト(1894–1954)
23/05/2520世紀初頭のアメリカの都市改革に大きく貢献したジェイコブ・リース(1849-1914)
23/06/05都市の社会風景という視覚的言語を発展させた写真家リー・フリードランダー(born 1934)
23/06/13写真芸術の境界を広げた暗室の錬金術師ジェリー・ユルズマンの神技(1934–2022)
23/06/15強制的に収容所に入れられた日系アメリカ人を撮影したドロシア・ラング(1895–1965)
23/06/20劇的な国際的シンボルとなった「プラハの春」を撮影したヨゼフ・コウデルカ(born 1958)
23/06/24警察無線を傍受できる唯一のニューヨークの写真家だったウィージー(1899–1968)
23/07/03フォトジャーナリズムの父アルフレッド・アイゼンシュタットの視線(1898–1995)
23/07/06ハンガリーの芸術家たちとの交流が反映されたアンドレ・ケルテスの作品(1894-1985)
23/07/08家族が所有する島で野鳥の写真を撮り始めたエリオット・ポーター(1901–1990)
23/07/08戦争と苦しみを衝撃的な力でとらえた報道写真家ドン・マッカラン(born 1935)
23/07/17夜のパリに漂うムードに魅了されていたハンガリー出身の写真家ブラッサイ(1899–1984)
23/07/2020世紀の著名人を撮影した肖像写真家の巨星ユーサフ・カーシュ(1908–2002)
23/07/22メキシコの革命運動に身を捧げた写真家ティナ・モドッティのマルチな才能(1896–1942)
23/07/24ロングアイランド出身のマルクス主義者を自称する写真家ラリー・フィンク(born 1941)
23/08/01アフリカ系アメリカ人の芸術的な肖像写真を制作したコンスエロ・カナガ(1894–1978)
23/08/04ヒトラーの地下壕の写真を世界に初めて公開したウィリアム・ヴァンディバート(1912-1990)
23/08/06タイプライターとカメラを同じように扱った写真家カール・マイダンス(1907–2004)
23/08/08ファッションモデルから戦場フォトャーナリストに転じたリー・ミラーの生涯(1907-1977)
23/08/14ニコンのレンズを世界に知らしめたデイヴィッド・ダグラス・ダンカンの功績(1907-2007)
23/08/18超現実的なインスタレーションアートを創り上げたサンディ・スコグランド(born 1946)
23/08/20シカゴの街角やアメリカ史における重要な瞬間を再現した写真家アート・シェイ(1922–2018)
23/08/22大恐慌時代の FSA プロジェクト 最初の写真家アーサー・ロススタイン(1915-1986)
23/08/25カメラの焦点を自分たちの生活に向けるべきと主張したハリー・キャラハン(1912-1999)
23/09/08イギリスにおけるフォトジャーナリズムの先駆者クルト・ハットン(1893–1960)
23/10/06ロシアにおけるデザインと構成主義創設者だったアレクサンドル・ロトチェンコ(1891–1956)
23/10/18物事の本質に近づくための絶え間ない努力を続けた写真家ウィン・バロック(1902–1975)
23/10/27先見かつ斬新な作品により写真史に大きな影響を与えたウィリアム・クライン(1926–2022)
23/11/09アパートの窓から四季の移り変わりの美しさなどを撮影したルース・オーキン(1921-1985)
23/11/15死や死体の陰翳が纏わりついた写真家ジョエル=ピーター・ウィトキンの作品(born 1939)
23/12/01近代化により消滅する前のパリの建築物や街並みを記録したウジェーヌ・アジェ(1857-1927)
23/12/15同時代で最も有名で最も知られていないストリート写真家のヘレン・レヴィット(1913–2009)
23/12/20哲学者であることも写真家であることも認めなかったジャン・ボードリヤール(1929-2007)
24/01/08音楽や映画など多岐にわたる分野で能力を発揮した写真家ジャック・デラーノ(1914–1997)
24/02/25シチリア出身のイタリア人マグナム写真家フェルディナンド・スキアンナの視座(born 1943)
24/03/21パリで花開いたロシア人ファッション写真家ジョージ・ホイニンゲン=ヒューン(1900–1968)
24/04/04報道写真家として自活することに成功した最初の女性の一人エスター・バブリー(1921-1998)
24/04/20長時間露光により時間の多層性を浮かび上がらせたアレクセイ・ティタレンコ(born 1962)
24/04/2820世紀後半のイタリアで最も重要な写真家ジャンニ・ベレンゴ・ガルディン(born 1930)
24/04/30トルコの古い伝統の記憶を守り続ける女性写真家 F・ディレク・ウヤル(born 1976)
24/05/01ファッション写真に大きな影響を与えたデヴィッド・ザイドナーの短い生涯(1957-1999)
24/05/08社会の鼓動を捉えたいという思いで写真家になったリチャード・サンドラー(born 1946)
24/05/10直接的で妥協がないストリート写真の巨匠レオン・レヴィンシュタイン(1910–1988)
24/05/12自らの作品を視覚的な物語と定義している写真家スティーヴ・マッカリー(born 1950)
24/05/14多様な芸術の影響を受け写真家の視点を形作ったアンドレアス・ファイニンガー(1906-1999)
24/05/16芸術的表現により繊細な目を持つ女性写真家となったマルティーヌ・フランク(1938-2012)
24/05/18ドキュメンタリー写真をモノクロからカラーに舵を切ったマーティン・パー(born 1952)
24/05/21先駆的なグラフ誌『ピクチャー・ポスト』を主導した写真家バート・ハーディ(1913-1995)
24/05/24グラフ誌『ライフ』に30年間投稿し続けたロシア生まれの写真家リナ・リーン(1914-1995)
24/05/27旅する写真家として20世紀後半の歴史に残る象徴的な作品を制作したルネ・ブリ(1933-2014)
24/05/29高速ストロボスコープ写真を開発したハロルド・ユージン・エジャートン(1903-1990)
24/06/03一般市民とそのささやかな瞬間を撮影したオランダの写真家ヘンク・ヨンケル(1912-2002)
24/06/10ラージフォーマット写真のデジタル処理で成功したアンドレアス・グルスキー(born 1955)
24/06/26レンズを通して親密な講釈と被写体の声を伝えてきた韓国出身のユンギ・キム(born 1962)
24/07/05演出されたものではなく現実的なファッション写真を開発したトニ・フリッセル(1907-1988)
24/07/07スウィンギング60年代のイメージ形成に貢献した写真家デイヴィッド・ベイリー(born 1938)
24/07/13著名人からから小さな町の人々まで撮影してきた写真家マイケル・オブライエン(born 1950)
24/07/14人々のドラマが宿る都市のカラー写真を制作したコンスタンティン・マノス(born 1934)
24/08/04写真家集団「マグナム・フォト」所属するただ一人の日本人メンバー久保田博二(born 1939)
24/08/08ロバート・F・ケネディの死を悼む人々を葬儀列車から捉えたポール・フスコ(1930–2020)
24/08/13クリスティーナ・ガルシア・ロデロが話したいのは時間も終わりもない出来事だ(born 1949)
24/08/30ドキュメンタリーと芸術の境界を歩んだカラー写真の先駆者エルンスト・ハース(1921–1986)
24/09/01国際的写真家集団マグナム・フォトの女性写真家スーザン・メイゼラスの視線(born 1948)
24/09/09アパルトヘイトの悪と日常的な社会への影響を記録したアーネスト・コール(1940–1990)
24/09/14宗教的または民俗的な儀式に写真撮影の情熱を注ぎ込んだラモン・マサッツ(1931-2024)
24/09/23アメリカで最も有名な無名の写真家と呼ばれたエヴリン・ホーファー(1922–2009)
24/09/25自身を「大義を求める反逆者」と表現した写真家マージョリー・コリンズ(1912-1985)
24/09/27北海道の小さな町にあった営業写真館を継がず写真芸術の道を歩んだ深瀬昌久(1934-2012)
24/10/01現代アメリカの風変わりで平凡なイメージに焦点を当てた写真家アレック・ソス(born 1969)
24/10/04微妙なテクスチャーの言語を備えた異次元の写真を追及したアーサー・トレス(born 1940)
24/10/06オーストリア系イギリス人のエディス・チューダー=ハートはソ連のスパイだった(1908-1973)
24/10/08映画の撮影監督でもあったドキュメンタリー写真家ヴォルフガング・スシツキー(1912–2016)
24/10/15芸術のレズビアン・サブカルチャーに深く関わった写真家ルース・ベルンハルト(1905–2006)
24/10/19ランド・アートを通じて作品を地球と共同制作するアンディ・ゴールドワージー (born 1956)
24/10/29公民権運動の活動に感銘し刑務所制度の悲惨を描写した写真家ダニー・ライアン (born 1942)
24/11/01人間の状態と現在の出来事を記録するストリート写真家ピータ―・ターンリー (born 1955)
24/11/04写真を通じて現代の社会的状況を改善することに専念したアーロン・シスキンド(1903-1991)
24/11/07自然と植物の成長にインスピレーションを受けた写真家カール・ブロスフェルト(1865-1932)
24/11/09ストリート写真で知られているリゼット・モデルは教える才能を持っていた(1901-1983)
24/11/11カラー写真が芸術として認知されるようになった功労者ウィリアム・エグルストン(born 1939)
24/11/13革命後のメキシコ復興の重要人物だった写真家ローラ・アルバレス・ブラボー(1903-1993)
24/11/15チリの歴史上最も重要な写真家であると考えられているセルヒオ・ララインの視座(1931-2012)
24/11/19イギリスのアンリ・カルティエ=ブレッソンと評されたジェーン・ボウン(1925-2014)
24/11/25カラー写真の先駆者ソール・ライターは戦後写真界の傑出した人物のひとりだった(1923–2013)
24/11/25サム・フォークがニューヨーク・タイムズに寄せた写真は鮮烈な感覚をもたらした(1901-1991)
24/11/29ゲイ解放運動の活動家だったトランスジェンダーの写真家ピーター・ヒュージャー(1934–1987)
24/12/01複数の芸術的才能に恵まれていた華麗なるファッション写真家セシル・ビートン(1904–1980)
24/12/05ライフ誌と空軍で活躍した女性初の戦場写真家マーガレット・バーク=ホワイト(1904–1971)
24/12/07愛と美を鮮明に捉えたロマン派写真家エドゥアール・ブーバの平和への眼差し(1923–1999)
24/12/10保守的な政治体制と対立しながら自由のために写真を手段にしたエヴァ・ペスニョ(1910–2003)
24/12/15自然環境における人間の姿を研究することに関心を寄せた写真家マイケル・ぺト(1908-1970)
24/12/20ベトナム戦争中にナパーム弾攻撃から逃げる子供たちを撮影したニック・ウット(born 1951)
25/01/06記録映画の先駆者であり前衛映画製作者でもあった写真家ラルフ・スタイナー(1899–1986)
25/01/10アメリカ西部を占める文化の多様性を反映した写真家ローラ・ウィルソンの足跡(born 1939)
25/01/15フランスの人文主義写真運動で活躍したスイス系フランス人ザビーネ・ヴァイス(1924–2021)
25/02/03サルバドール・ダリとの共作でシュールな写真を創出したフィリップ・ハルスマン(1906–1979)
25/02/06ベトナム戦争に対する懸念を形にした写真家フィリップ・ジョーンズ・グリフィス(1936-2008)
25/02/18芸術に複数の糸を持っていたシュルレアリスムの写真家エミール・サヴィトリー(1903-1967)
25/03/19シュルレアリスムの先駆的な写真家でピカソのモデルで恋人だったドラ・マール(1907-1997)
25/03/25ホロコースト前の東欧のユダヤ人社会を記録した写真家ローマン・ヴィスニアック(1897-1990)
25/04/01ソーシャルワーカーからライフ誌の専属写真家に転じたウォレス・カークランド(1891–1979)
25/04/04写真家ビル・エプリッジは20世紀で最も優れたフォトジャーナリストの一人だった(1938-2013)
25/04/25ロバート・キャパの弟で総合施設国際写真センターを設立したコーネル・キャパ(1918-2008)
25/05/01激動1960年代の音楽家たちをキャプチャーした写真家エリオット・ランディの慧眼(born 1942)
25/05/23生まれ故郷ブラジルの熱帯雨林アマゾン川流域へのセバスチャン・サルガドの視座(1944-2025)
25/06/22風景への畏敬の念と激動の気象現象への驚異が伝わるミッチ・ドブラウナーの写真(born 1956)
25/07/26ティンタイプ写真でアパラチアの伝承音楽家に焦点を当てたリサ・エルマーレ(born 1984)
25/08/03色彩の卓越した表現を通して写真というジャンルを超越したデビッド・ラシャペル(born 1963)
25/08/20ヨーロッパ解放やコンゴ紛争などでの勇敢な取材で知られるドミトリ・ケッセル(1902–1995)
25/08/25長大吊り橋を撮影したピーター・スタックポールはライフ誌創刊の写真家になった(1913-1997)
25/09/08アパラチアや南東部の農村地帯の人々の肖像写真で知られているドリス・ウルマン(1882-1934)
25/08/25長大吊り橋を撮影したピーター・スタックポールはライフ誌創刊の写真家になった(1913-1997)
25/09/15指導者であり預言者であり歴史家であり学者だった写真家ジョン・ローエンガード(1934-2020)
25/09/17女性を客体ではなく主体として描写した写真家エレン・フォン・アンワースの視線(born 1954)
25/09/22精巧に演出された赤ちゃんたちの愛らしい写真で世界的に評価されるアン・ゲデス(born 1956)
25/09/26エロティックで都会的なスタイルの頂点を極めた写真家ヘルムート・ニュートン(1920-2004)
25/10/06モデルからファッション写真家に転じたスリランカ系英国人ナイジェル・バーカー(born 1972)
25/10/15ヴィクトリア朝イギリスで最も有名な写真家ジュリア・マーガレット・キャメロン(1815-1879)
25/10/17革新的手法を用いたドイツ系ユダヤ人写真家エーリッヒ・ザロモンの悲劇的な運命(1886-1944)
25/10/20地球の環境破壊と気候変動の壊滅的な影響を明瞭に伝える写真家ニック・ブラント(born 1964)
25/10/23政治家や作家など世界の重要人物の精緻な肖像写真を撮影したユーサフ・カーシュ(1908-2002)
25/10/26直面する不正義と対峙するパレスチナ系オランダ人写真家サキル・カデルの眼差し(born 1990)
25/11/12目に見えない鳥の飛行経路を可視化した作品で知られる写真家シャビ・ボウの秘技(born 1979)
25/11/18自身の文化的環境を探求したメキシコを代表する写真家グラシエラ・イトゥルビデ(born 1942)
25/11/25フォトルポルタージュの新たな時代を築いたスペインの写真家ラモン・マサッツ(1931-2024)
25/12/10畏敬の対象となる自然風景および聖なる場所を崇拝した風景写真家リンダ・コナー(born 1944)
25/12/23インド初の女性報道写真家で独立国家への変遷を記録したホマイ・ヴィヤラワラ(1913-2012)
26/01/04モデルから転身した写真家サラ・ムーンの雰囲気により際立った印象派的な作品(born 1941)
26/01/07音楽に合わせた写真「ドリーム・ピクチャーズ」で知られるブランソン・デク―(1892-1941)
26/01/22技術者の客観性と技術的志向を写真撮影に反映させたエミール・ハイルボルン(1900-2003)
26/01/26芸術的側面と社会的な側面の二つの特質を最適に供えた女性写真家アタ・カンドー(1913-2017)
26/03/05戦争や貧困など社会の底辺を記録して世界的な評価を得た写真家ドン・マッカラン(born 1935)
26/03/22カメラで芸術的インスピレーションを追求した写真家リオ・ディジローラモの軌跡(1934–2019)
26/05/05写真界では神童のような存在と見なされた巨匠ハロルド・ファインスタイン (1931-2015)
26/05/22形式と感情の巨匠:ドイツ人写真家トニ・シュナイダース不朽の遺産(1920-2006)
26/06/07スコットランド出身の華麗なるプリントのレジェンド写真家アルバート・ワトソン(born 1942)
26/06/11目撃者であることだけで十分かと自らを問いつめた夭折の報道写真家ジル・カロン(1939-1970)
26/06/23困難な状況下での撮影のための新しいツールを開発した写真家 J・R・アイヤーマン(1906-1985)
26/06/25イメージを通じて抽象的な科学的概念を幅広い層に伝えた写真家フリッツ・ゴロ(1901-1986)
26/07/05フランスにおけるピクトリアリズム運動の主な提唱者だったコンスタン・ピュヨー(born 1979)
26/07/16忘れ去られたものの転生としてのヌード作品を制作する写真家ルスラン・ロバノフ(born 1979)
26/07/21スノードン卿が「イギリスのカルティエ=ブレッソン」称えたジェーン・バウン(1921-2014)
26/07/31ピクトリアリスムからストレート写真に移行する日本の写真界を牽引した野島康三(1889-1964)
26/08/01北海道の小さな町にあった営業写真館を継がず写真芸術の道を歩んだ深瀬昌久(1934-2012)
26/08/04芸術を通して時代の記憶を構築したアルゼンチンを代表する写真家サラ・ファシオ(1932–2024)
26/08/05根源的な問いに向き合う日本を代表するストリート写真のレジェンダリー森山大道(born 1938)
26/08/08時間が日常の物や表面にどのような痕跡を残すのかを探求し続けてきた石内都(born 1947)
26/08/09若くして自死した写真家フランチェスカ・ウッドマンの脆くも美しい作品たち(1958-1981)
26/08/12影響力のある雑誌で女性写真家として活躍したドイツ系アメリカ人リサ・ラーセン(1925-1959)
26/08/17写真家としての直感と創造性を示す数々の写真を後世に残したマーサ・ホームズ(1923-2006)
26/08/22写真家としてのリアルな日常をとらえたスナップで知られるバヴァニョーリ(1932-2024)
26/09/11忘れ去られているアメリカ屈指の戦争写真家ジョン・フロレアの作品(1916-2000)

子供の頃「明治は遠くなりにけり」という言葉を耳にした記憶がありますが、今まさに「20世紀は遠くなりにけり」の感があります。掲載した作品の大半がモノクロ写真で、カラー写真がわずかのなのは偶然ではないような気がします。20世紀のアートの世界ではモノクロ写真が主流だったからです。しかしデジタルカメラが主流になった21世紀、カラー写真の台頭に目覚ましいものがあります。ジョエル・マイヤーウィッツとサンディ・スコグランド、ジャン・ボードリヤール、 F・ディレク・ウヤル、マーティン・パー、コンスタンティン・マノス、久保田博二、ポール・フスコ、エルンスト・ハース、エヴリン・ホーファー、アレック・ソス、アンディ・ゴールドワージー、ウィリアム・エグルストン、ソール・ライタ、フリッツ・ゴロなどのカラー作品を取り上げました。

photography  Famous Photographers: Great photographs can elicit thoughts, feelings, and emotions.

2026年9月8日

気候変動活動家グレタ・トゥーンベリがネパール政府の賠償要求を支持

Floodi2026-08-27
ドローンが捉えたパールのヌワコット郡トリシュリ村の洪水(8月27日)©ロイター
グレタ・トゥーンベリ

グレタ・トゥーンベリは「援助と呼ぶのはやめてください。世界はネパールに気候変動の負債を負っています」「これは、自国が引き起こした混乱を世界に片付けるよう求めている国ではありません。すでに自国の役割をほぼ果たし、自らが引き起こしたわけではない混乱を片付け、世界の他の国々にも同じことを求めている国なのです」と主張している。ネパール政府の気候変動賠償要求を支持し、死者数が土曜日に1,344人に達し、5,000人以上が行方不明となっている中、氷河の崩壊と鉄砲水による甚大な被害について、世界の政府と企業に責任があると非難した。「援助と呼ぶのはやめてください。寛大さと呼ぶのもやめてください。ネパールに支払われるべきものは気候変動債務、つまり被害に対する賠償金であり、いわゆる先進国が与えるかどうか、あるいはいくら与えるかを勝手に決められる贈り物ではありません」と、トゥーンベリはインスタグラムに投稿した動画の中で語った。ヒマラヤの悲劇の規模は「想像を絶する」ものの、単なる自然災害と捉えるべきではないと述べた。彼女は氷河の崩壊を「主に経済的に恵まれた国々や、気候危機を引き起こした燃料を採掘・販売することで莫大な利益を上げてきた化石燃料企業」からの排出物と関連付けた。「世界は、この事態を予見できなかったとは言えないだろう」「ネパールのような国は、あらゆる気候変動サミットで話題に上りますが、実際に意見を交わすことはほとんどありません。他者のプレゼンテーションで事例研究として取り上げられるのと、意思決定が行われる場で発言権を持つのとでは大きな違いがあります。この状況を変えなければなりません」と述べ、気候変動に対する賠償が切実に必要であり、失われた命や破壊された命は、気候変動の現実と代償を表していると付け加えた。

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トリシュリ水力発電所のトンネルから救出された中国人作業員(9月5日)©ロイター

ネパールの人々への連帯を表明し、世界的な気候正義運動は、この悲劇や人々の命と生活の喪失を忘れ去られることを許さない」「これは、自国が引き起こした混乱を世界に片付けてもらおうとしている国ではありません。すでに自国の役割をほぼ果たし、自らが引き起こしたわけではない混乱を片付けている国であり、世界の他の国々にも同じようにするよう求めているのです」と述べた。この発言はネパールのシシル・カナール外相が、今回の災害を慈善ではなく気候正義の観点から捉えるよう求めた数日後のことだった。カナール外相は中国米国インドを世界三大温室効果ガス排出国として挙げ、ネパールは温室効果ガスの排出量が「事実上無視できるほどである」「ネパールのような脆弱な国々に補償する歴史的責任がある」にもかかわらず、地球温暖化の影響を不均衡に多く受けていると述べていた。下記リンク先は CNBC テレビの「ネパールの洪水:死者1,000人超、4,000人が依然として行方不明、救助活動が強化される」です。

CNBC  Floods in Nepal : Death toll crosses 1,000; 4,000 still missing as rescue efforts intensify