2014年6月25日

ボブ·ディラン "Like a Rolling Stone" の草稿が2億円で落札される

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この写真はワシントンD.C.にあるザ・ロジャー・スミス・ホテル備え付きの便箋である。1965年頃、ボブ・ディランが「ライク·ア·ローリング·ストーン」の歌詞の草稿を鉛筆で走り書きしたものである。ニューヨーク発のAP電によると、便箋は4枚で、サザビーの競売にかけられた。昨火曜日に、204万5000ドル(約2億860万円)で落札されたが、これはポピュラー音楽原稿の世界記録だそうである。便箋には帽子や鳥などの絵がなぐり書きされていて、若き天才詩人の創作の秘密を垣間見たような気がする。

2014年6月20日

6.28 NO NUKES DAY 川内原発を再稼働させるな!

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日時:2014年6月28日(土)13:00~ 大集会 14:30~ 首都大行進(デモ)
場所:明治公園
JR中央・総武線「千駄ヶ谷」駅下車 徒歩5分
都営地下鉄大江戸線「国立競技場」駅下車 徒歩2分
東京メトロ銀座線「外苑前」駅下車 徒歩15分
主催:首都圏反原発連合/さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会

協力:脱原発世界会議/経産省前テントひろば/再稼働阻止全国ネットワーク
詳細:http://coalitionagainstnukes.jp/

PDF  フライヤーのダウンロード(PDFファイル 649KB)

2014年6月18日

素晴らしい動植物の漢字表記


アジサイもそろそろお仕舞いになりそうだ。漢字で「紫陽花」と書くことはどなたもご存じだと思う。花の漢字名は例えばア行では、朝顔(アサガオ)薊(アザミ)菖蒲(アヤメ)梅(ウメ)女郎花(オミナエシ)万年青(オモト)などだが、ついカタカナを使ってしまう。ひとつは漢字名を知らないということもあるし、読めない漢字も多い。マスメディアで育ったため、動植物はカタカナで書くという癖がついている。一般には何が何でもカタカナということではなく、常用漢字の漢字制限により、表の範囲内は漢字表記し、表外漢字は原則として、カタカナ表記される方向にあるようだ。私が感心するのは昆虫の漢字表記である。例えば、青條揚翅(アオスジアゲハ)深山烏揚翅(ミヤマカラスアゲハ)浅黄斑(アサギマダラ)褄黒豹紋(ツマグロヒョウモン)といった具合である。外来語を和訳しないため、カタカナが氾濫しているが、このような味わい深い表記を見ると、漢字の素晴らしさを痛感する。ただし浅学ゆえ前述のように書けないし読めないのが残念である。ところで掲載したイラスト「雨が嫌い」は、放射能汚染を憂えたものである。作者は覆面アーティストの281_anti nuke氏である。

PDF  蝶(チョウ)の漢字表記と和名の由来(PDFファイル 320KB)

2014年6月17日

京都ハリスト正教会イコンのモノクロ写真

Russian Orthodox Church Deardorff 8x10 Nikkor 240mm F5.6 Neopan 100 Acros

先日、京都ハリストス正教会で撮影したイコンの写真を自家現像、フィルムスキャンしてみた。スキャナはエプソンのGT-X970で、解像度2,400dpiで取り込んでみた。出来上がったデータは20,000x15,800ピクセルと巨大なものになった。インクジェットで出力してみてはどうだろうというアイデアが脳裡を走ったからである。元々大きな8x10のカメラを導入しようと思ったのは、密着プリントでも鑑賞に堪えられるサイズと考えたからだ。手狭な洗面所には引き伸ばし機を置くスペースはないけど、密着ならできるだろうと考えたのである。しかし最近は折角の大判フィルムだから大きいプリントを作ってみようと少し変節した。アナログとデジタル技術の融合がもっかのテーマだからだ。フォトショップでトーンを整え、取り敢えずA4サイズのテストプリントをラボにネット注文した。仕上がり次第ではA0(841x1189ミリ)のプリントを視野に入れている。

2014年6月16日

トリック画像と疑われた巨大ワニの写真


この巨大なワニの写真はインターネットに広く流布してるようで、見た人が多いかもしれない。例えば「おかしな世界記録」というサイトでは、このワニの長さは22フィート(6.7メートル)、重さは2500ポンド(1134キロ)で、世界一大きいという説明がついている。ただし写真のソースの記述はない。さらに画像検索してみたところ、「ハフポスト」が2012年1月に取りあげていることが分かった。巨大ワニの謎を解決しよう題された記事で、写真はソーシャルサイト「Reddit」に投稿されたものだという。同サイトでの様々なコメントを紹介しているが、注目すべき「オリジナル写真に関するテキスト」が掲載されているフランスのサイトがリンク切れになっている。というわけで依然ソースは不明なのだが、レンズのパースペクティブを利用したトリック写真はないかと指摘している。つまり手前のワニと後方の人たちの距離を離して撮影しているというのだ。確かにそうすれば手前のワニが大きく写ることになる。説得力がある指摘だが、しかし写真をよく見ても、断定はできない。

出処不明の印刷物(クリックすると拡大)

また合成写真ということも考えられるが、見た限りでは、これまたはっきりしない。もうひとつのサイト、ネット上の噂を扱う「Snopes.com」も、写真の出処は不明だと書いている。そして具体的な情報として、この写真が載っている印刷物を掲載している。おそらく雑誌と思われる印刷物によると、ジンバブエ・コミュニティーおよび国定公園の仕事をしているスティーヴ・カールが射殺したとある。雌牛を攻撃するので有害動物管理局を支援するためだったそうで、前景に写っている25mmの煙草フィルタから、15フィート近くであると推測されるそうだ。ナイル川のワニも18フィートまで成長するし、フェイクとは断定できないと書いている。たぶんこれが真相だと思うが、これまた肝心の印刷物の出処が不明のようだ。結局、オリジナル写真の撮影者の証言が明示されてるページに辿りつかないと、真相は不明ではないかと思う。

2014年6月9日

大判カメラでロシア正教会のイコンを撮る

京都ハリストス正教会(京都市中京区柳馬場通二条上る)

久しぶりにデアドルフ8x10ビューカメラを持ち出して、中京区にあるロシア正教の京都ハリストス正教会(生神女福音聖堂)のイコン(聖像)を撮影した。もう何年前だろうか、クリスマスイブにこの教会を訪れたことがある。この日なら誰でも勝手に中に入れるだろうと思ったからだ。決して多いとは言えない信徒が、ひたすらお祈りしていたのが記憶に残っている。その時に印象的だったのがモスクワ製のイコンだった。イスタンブル金角湾沿いのギリシャ正教教会で見たイコンと違って、なんとなく素朴な感じだった。月日は流れたが、細々と繋がった記憶が今日の撮影に結びついたようだ。そいえば上京区烏丸下立売角の平女学院にある日本聖公会の聖アグネス教会も一度拝観したことがある。外観は煉瓦だが、内部は小屋組みの梁などの材木をむき出しにしたデザインで、明治時代のモダン京都の面影を残している。ここも一度撮影したい教会である。

2014年6月5日

無料Wi-Fi自販機を見つけた

Wi-Fi自販機(京都市左京区南禅寺福地町)

iPhone5によるWi-Fi接続画面

南禅寺の境内を散策していたら、三門脇のみやげ店「観門亭」の飲料自販機に無料Wi-Fiのステッカーが貼ってあるのに気付いた。早速利用してみたが、なかなか快適だった。写真はその自販機と、iPhoneのキャプチャー画面である。実は京都市は一昨年夏、バス停や地下鉄駅、セブンイレブン、公共施設などに無料スポット630箇所に設置すると発表した。自宅近くのバス停も利用できるのだが、難点は接続するために、まず空メールを送信しゲストコードを取得する必要があることだ。もたもた操作しているとバスがやって来たりしてしまう。その点、自販機Wi-Fiは接続が簡単なのだが、まだ京都市内にはまだ四か所しか設置されていない。ところで無料Wi-Fiスポットは客寄せの手段、および観光客へのサービスとなるので、京都市内では多くの喫茶店や商店街が提供し始めている。京都市の取り組みも、観光庁の調査で「外国人旅行者が旅行中に困ったこと」の第1位が「無料公衆無線LAN環境が整っていないこと」から始まった。東京都も一昨日の6月3日、携帯電話の通信環境やWiFiの接続環境の改善を行うため、都庁で関係各社のヒアリングを実施した。主眼は2020年に予定されてるオリンピック対策である。オリンピックに関しては私自身は開催反対だが、巨大地震などの災害を想定してのスポット増設に賛成であることは言うまでもない。

2014年6月1日

音楽CDアルバム衰退の元凶はスティーブ・ジョブズ

アップルiTunesにストレージしたCDアルバム

ミュージシャンのスガシカオが「CDを買って欲しい、ダウンロードだけでは赤字になってしまう」とTwitterでツイート、音楽業界の体質がネットで話題になっているという。いろいろ理由があるだろうけど、その元凶の一人がスティーブ・ジョブズであることに異論はないだろう。アップルのiPodは2001年11月に発表された。ウォルター・アイザックソン著『スティーブ・ジョブス』によると、ポケットから真っ白なiPodを取り出し「こんなに小さいのに1000曲も入るし、ポケットに入れて持ち運びできるんだ」と披露したそうだ。これが音楽CD市場の終わりの始まりだったといえる。ジョブズはアルバム単位ではなく曲単位で販売することにこだわった。反対があったにも関わらず、曲をバラ売りにすることに踏み切ったのである。

スティーブ・ジョブズ I II (講談社)
例えば古くはLP時代のイーグルス『ホテル・カリフォルニア』、あるいはCD時代に入ってからのハンク・ウィリアムズ・トリビュート『タイムレス』などを聴くと分かるのだが、アルバムをバラすことは暴挙と言えなくもない。しかしそれは意味がないとジョブスは考えたのである。これは微妙な問題を含んでいる。本当に欲しい曲が数曲でも、アルバムを買わされるという現実も存在するからだ。それにCDを購入しても、外に持ち出したい場合、パソコンを使ってiTuneにストレージするのは結構面倒な人が多いかもしれない。さて私だが、CDを買い続けていて、ダウンロード購買はしない。アルバム形式を尊重すると共に、ジャケットデザイン、さらにライナーノーツが大事だからだ。何処か心底では「資料」としての存在が大きいのかもしれない。事実、家ではインターネットラジオをBGMとすることが多いし、外出時にはiPhoneに同期転送した曲を、アルバム単位ではなく、シャッフルして聴いているいるからだ。つまりバラしているのだが、どうしてそうするのか、その辺りの心理を自分でもうまく説明できない。