2012年12月26日

爬虫類が苦手だから年賀状に蛇を使わなかった

迎春大絵馬  松尾大社(京都市西京区嵐山宮町) Fujifilm Finepix X100

数日前、年賀状を投函した。毎年のことだが、通信面は印刷なので、せめてもと思い宛名は万年筆で書いた。年賀状というと干支をデザインしたものが圧倒的に多いが、今年は辰年だったので建仁寺の天井画「双龍図」の写真を使った。実は干支を使ったのは始めてだった。今回はどうしようかと迷ったが、干支を使うはやめた。来年は巳年、つまり蛇なのだが、爬虫類は大の苦手だからだ。龍も爬虫類を連想させるが、伝説の生物ということで不気味に感じないのは不思議であるが。写真は今月24日、松尾大社拝殿に飾られただ大絵馬で、縦3.2、幅5.5メートル。とぐろを巻いて縁起物の金の玉を抱く蛇を描いたものだが、可愛いというより恐ろしい白蛇を連想してしまう。

もともと十二支は順序を表す記号であって動物とは関係がないそうだ。人々が暦を覚えやすくするために、身近な動物を割り当てたという説があるようだ。動物のイメージがあるからこそ現代までかろうじて残ったのだが、その顕著な例が年賀状の図柄なのだろう。生まれ年を干支で言いながら、生まれ月は星座というのも、日本的な和洋折衷で面白いと思う。私の場合だったら未年の双子座生まれということになる。ところで松尾大社の大絵馬にもある通り、来年は平成25年。東京生活を引き払って京都に舞い戻ったのが平成元年だったから、あれから四半世紀の年月が流れ去ったことになる。昭和が遠くなってしまったことに深い感慨を禁じえない。

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