2013年1月7日

活断層の疑いがある大飯原発は即稼働停止に

NO NUKES  大飯原子力発電所(福井県大飯郡おおい町)

昨年12月30日付けの日本経済新聞電子版によると、福井県大飯原発の活断層判断が今春以降になったという。国内で唯一再稼働した原発だが、要するに今年8月の定期点検まで運転を続けるということである。同原発の敷地内に活断層が走っているという指摘は前からあり、原子力規制委員会が再調査した。記事によると、島崎邦彦委員長代理は「まだ検討が必要だ。関電の調査後に改めて会合を開く」と表明。関電の追加調査を待って今春以降に最終判断する見通しを明らかにしたという。ここでふたつの疑問が浮かぶ。私は地震予知に関する研究は意外と進んでいないと、京都大学防災研究所の山田真澄助教授から伺ったことがある。つまり現在の地震学の主流は地震の仕組みを解剖することに主眼が置かれ、予知に関しては分からないことだらけらしい。地震はいつ起こるか分からない。明日にも起こるかもしれないのだ。ひとたび事故が起これば取り返しがつかないことは福島第一原発を見れば明らかだ。

今回の調査でも東洋大の渡辺満久教授が「今までの考えは変わらない」として活断層の疑いを示唆している。活断層を否定する証拠はないのだ。であるなら稼働停止するというのが一般社会のルールではないだろうか。もうひとつの疑問点は、関電の追加調査を待つということだ。電力会社は運転したい、だからその調査を遅らせる工作することは今までの言動から十分考えられる。そもそも調査対象の原発を当の電力会社に調査させることがオカシイのである。突然の呆れた決定の裏に、現自民党政権が裏で糸を引いていると疑うは私だけだろうか。ところで「卒原発」を指標に結成された日本未来の党のその後だが、昨6日、嘉田由紀子代表の辞任を正式に決定、飯田哲也氏も代表代行を辞任、後任の代表には阿部知子衆院議員が就任した。嘉田元代表には、母なる湖(うみ)琵琶湖を抱える滋賀県の知事として、大飯原発の即時稼動停止および廃炉に追い込む為に尽力、脱原発を願う人々の気持ちに応えて欲しい。

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