2013年1月10日

上七軒の芸妓舞妓が野点をする梅花祭を久しぶりに覗いてみよう

合格祈願  北野天満宮(京都市上京区馬喰町) Fujifilm Finepix X100

元日の零時を過ぎると、歩いて四、五分と近いこともあって、北野天満宮に初詣でするのが毎年の慣わしだった。ところが今年は何故かパスしてしまった。これといった理由はないが、やはり歳のせいか、いささか深夜の外出が億劫になったのかもしれない。その代わり翌日、東本願寺大谷祖廟へ仏花のピンホール写真撮影と墓参を兼ねて出かけた帰り、八坂神社にお参りした。しかし何となく不義理をしている気分が残っていたので北野天満宮に出かけた。かろうじて松の内なので、これも初詣でといえなくもないだろう。北門、つまり裏門をくぐり、社殿で御賽銭を投げた。三光門をくぐり出て境内をぶらぶら歩いているうちに、今朝読んだ朝日新聞の紙面に、合格祈願の絵馬の写真が載っていたを思い出した。私にとっては見慣れた、特に珍しい光景ではないが、絵馬掛け所に寄ってデジタルカメラのシャッターを落とした。受験生の願いが籠った夥しい数の絵馬に、斑模様の木漏れ日が落ちている。ふと、細字で書かれた絵馬に視線を落とすと「英会話上達祈願○○○○子71歳」とあった。そうなんだ、学生ばかりではない、年老いても学ぶ心が大事なんだ。楼門をくぐり振り返ると、菅原道真の歌が目に入った。美しや紅の色なる梅の花あこが顔にもつけたくぞある。二月になれば境内の梅の花がほころぶ。今年は上七軒の芸妓、舞妓さんが野点をする梅花祭を久しぶりに覗いてみよう。

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