2012年11月20日

路傍の野路菊と龍脳菊を見分ける

輪菊と龍脳菊(京都市左京区浄土寺真如町)

野路菊(平野神社)
金戒光明寺で仏花のピンホール写真を撮ったあと、北隣の真如堂に回ってみた。まだ青いモミジが残っているが、カメラを手にした大勢の参詣客で境内は埋まっていた。今月の中旬以降朝晩冷え込んでるので、週末には綺麗な紅葉を見ることができそうだ。白川通に抜ける坂道を下ると、石垣に可憐なノジギク(野路菊)が咲いていた。このシーズンになると、これを見るために平野神社を散策するのが楽しみになっている野菊だ。さらに10メートルほど下ると、輪菊の横に似たような白い花が咲いている。良く見るとノジギクではなく、リュウノウギク(龍脳菊)のようだった。花弁は酷似しているが、見分け方は簡単だという。最近それを知った。

西日本で多く見られるキク科キク属の白色の野菊はノジギクとリュウノウギクの二種しかないそうだ。だからノジギクでなければリュウノウギクということになる。ノジギクは左の写真(クリックすると拡大表示される)のようにの基部がほぼ平行になっている。これに対しリュウノウギクは上掲の写真では分かり辛いかもしれないが、基部がくさび状になっている。ウィキペディアによると、ノジギクの命名者は牧野富太郎で、イエギクの原種とも言われたが、在来種で中国には自生していないことから、この考えは否定されているそうである。これに対しリュウノウギクは、葉の香りが中国から伝わった龍脳という香料に似ている事に由来するという。

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