2012年11月9日

料理が出てくると箸よりも先にカメラを手にする人たち

蟹刺し  文殊荘(京都府宮津市天の橋立海岸) Nikon CoolPix5700 (2007年)

昨日の韓国中央日報日本語版に「料理が出ればまず写真撮影…韓国消費者が重要な理由」という興味深い記事が載っていた。「料理が出てくると箸よりも先にカメラを手にする人たち、自分の生活と経験を写真に残して知人と共有することを楽しむ人たち」の動向は、韓国のカメラ市場にとって重要だという。暗いところできれいに写真が撮れないなど、スマートフォンに限界を感じた消費者が結局、デジタルカメラを求めるという分析が外れたというのだ。スマートフォンのカメラ性能が改善されため、コンパクトカメラの売上高は急減してしまったという。キヤノン韓国コンシューマーイメージングの康東煥代表は「暗いところや動きが多い状況でもよい写真を撮りたいと思う消費者が、今のところ品質の差が大きいミラーレスカメラを選択していると見ている」と分析しているという。この状況はもしかしたら日本にも当てはまるかもしれない。例えばFacebookのニュースフィードには食事の際に撮った料理写真が流れ、ときに辟易とすることもある。

その場合、単に「これを食べています」というだけで、料理に関する情報が少ない写真が多いような気がする。飲食店の口コミサイトとは違い、店の場所や料理の値段、、そして味に対する感想といった情報が省かれ、単に自らの行動の「足跡」を記すのみに終わっている。何故だろう? ソーシャルメディアの主流は実名主義で、従って「シリアスなことを書きづらいという背景があり、食べ物なら差し支えがないからではないか」と友人が解説してくれた。Facebookの日本語が公開されたのは2008年だそうだが、実は私も2005年から数年間、飲食店で自分が食べる料理の写真を、コンパクトデジタルカメラでよく撮っていた。投稿先は写真共有サイトFlickrだったが、日本の食文化を伝えたいという気持ちが心底にあった。写真を生業にしているので、撮影には気を遣ったことを覚えている。というより撮影条件が悪い場所ではシャッターを押さなかっただけなのだが。無論、三脚などは使わず、手持ち撮影。従って明るい窓際の席に意識的に座ったことを覚えている。今では懐かしい話を韓国紙の記事から思い出した。

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