2012年8月20日

尖閣諸島を巡る愛国心の衝突は戦争への道


尖閣上陸を称えるポスター  8月18日  広東省深圳市内  撮影:シンセンタロウ

尖閣諸島問題については触れまいと思っていたが、一言書くことにした。というのは、魚釣島沖で戦没者の慰霊に参加した日本人のうち10人が、船から泳いで魚釣島に上陸したというニュースが入ったからだ。朝日新聞電子版によると、沖縄県警は許可なく上陸したとして、軽犯罪法違反の疑いで今日20日に10人から任意で事情を聴く方針だという。また乗船した自民党の山谷えり子参院議員は、石垣島に戻って会見し「上陸は正当化できるものではないが、気持ちは分かる」と述べたという。気持ちは分かるというのは、容認したと解釈できる。思うにこういうことをする人たちは中国に生まれていれば、中国の旗を持って同じことをするでしょう。

不法上陸した香港の活動家らは英雄扱いを受けてるそうだが、この日本人たちは戻ってもそうはならないでしょう。本来政府のこれまでの方針は「領土問題は存在しない」ということであった筈である。ところが上陸して日の丸を掲げたということは、領土問題が存在するとわざわざ言ってるに等しい、実に愚かな行為なのである。そして気になるのは、このようなことが繰り返され、行動ががエスカレートすることである。愛国心の衝突は戦争への道に繋がっているし、真にこの国を思い世界の平和を願うなら、もっと冷静に対処すべきだろう。好戦的な中国の政治活動家の扇動に乗せられたような、このような行為は軽率のそしりはは免れないだろう。

参考:琉球新報「慰霊祭利用された」遺族会、署名を拒否 尖閣上陸(8月21日)

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