2025年1月4日

極右政治に染まったイーロン・マスクに戦わずして負けた日

Elon Musk
X_Twitter owned by the far-right-izing Elon Musk
Zoe Abigail Williams

前エントリー「ソーシャルメディアの弊害(5)X はなぜ憎悪に満ちたものになったのか"」でウェールズのコラムニスト、ジャーナリスト、作家のゾーイ・アビゲイル・ウィリアムズが英国のガーデアン紙に寄せた「人種差別、女性差別、嘘:なぜXは憎悪に満ちた存在になったのか? そして、それを使い続けることは倫理的なことなのか」という一文をを紹介した。彼女は2022年にイーロン・マスクがツイッターを買収した直後、ツイッターを去ることを考えたという。そこでライバルプラットフォームの「マストドン」に参加したが、ツイッターのように7万人のフォロワーを獲得することは絶対にできないとすぐに気付いた。そこで META が所有するプラットフォーム「スレッズ」に参加したが、そこで目にしたのは、つまらない軽犯罪を告白する見知らぬ人ばかりで、結局 X に残ったそうである。興味深いのは彼女の X でのユーザー名が @zoesqwilliams.bsky.social という「ブルースカイ」での名前を援用していることである。英国を拠点とし、人種差別やファシズムに反対する運動を行っている擁護団体 "Hope not Hate"(憎しみではなく希望)の調査責任者ジョー・マルホールは語る。

曰く「表面上は主流のプラットフォームですが、今では独自のモデレーションポリシーを持っています。イーロン・マスク自身も極右政治に染まっています。そのため、ツイッターは極右が作った独自のプラットフォームのように振舞っています。この点が他のプラットフォームと大きく異なる点です。そして、非常に有害で、桁違いに悪いです。利用規約はあるものの、必ずしもそれを実行していないという点も理由のひとつである」と主張しているという。実は私、マスクがツイッターを手に入れたことを知って嫌気が差し、アカウントを削除した。その代わり、仕様が似ているブルースカイに参加した。私はドナルド・トランプ元大統領が創設に関わった「トゥルース・ソーシャル」のアカウントを持っている。彼の言動をウオッチするためである。これまで当ブログでイーロン・マスクを何度か批判した。しかしトランプ&マスクの二人組の動静を知るために X のアカウントを再取得した。ネットワーク友だちはフェイスブックの1,800人で十分だ。だからから X で幅広い交友を図ろうとは考えていない。標というわけで題の所以は以上である。いわば戦わずしてマスクに負けたことになるのだが。

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