2025年1月27日

ソーシャルメディアの弊害(13)偽情報をそのまんま拡散した東国原英夫

東国原英夫

昨日曜日、情報番組「ビートたけしのTVタックル」を見ていたら、常連のコメンテーターであるタレント東国原英夫の姿がないのに気づいた。前エントリー「ソーシャルメディアの弊害(12日曜日)立花孝志『元兵庫県議は逮捕が怖くて命を絶った』」とデマ」で、兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調査する県議会調査特別委員会(百条委)の委員だった竹内英明元県議の急死に対し、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志が1月19日に X を更新し、竹内氏の死去について「こんなことなら、逮捕してあげたほうがよかったのに」などと投稿。自身の YouTube チャンネルで「1月20日に(竹内氏を)逮捕すると県警は考えていたそうだが、それを苦に命を絶ったという情報が入っている。もうこれがほぼ間違いないと思います」などと発言したことを伝えた。しかし、産経新聞が兵庫県警に取材し「竹内氏に対して任意の事情聴取もしていないし、逮捕の予定もなかった」と完全否定したと報道、立花孝志の発言がデマだったことを新聞がファクトチェックしたと紹介した。

X logo

そして東国原が19日に自身のXで「死に至る直接の理由はご本人しか分からないが、竹内議員は百条委員会で数々の疑惑が指摘されていた事も事実。警察から事情聴取もされていたと聞く」と投稿した。問題は東国原が投稿の情報源としていたのが、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏の前述の発信だったことである。20日には兵庫県警のトップ村井紀之本部長が「全くの事実無根、明白な虚偽が拡散。極めて遺憾」と異例のコメントを出し、これに対して東国原は「成る程、了解です。こういう風に県警トップが迅速に対応されますと真偽が明確になりますね」と反応するも、竹内元県議の名誉を傷つけるデマ拡散に加担してしまった東国原に対し、批判が殺到し炎上状態に陥ったのである。そのまんま東という芸名のお笑いタレントだったが、政治家に転身、宮崎県知事、日本維新の会の衆議院議員を歴任した。立花孝志などが発信している事柄が眉唾ものだと思わないのだろうか。今回の件で、その経歴がなんとなく胡散臭いものに変質してしまった感が否めない。下記リンク先は日本ファクトチェックセンター(JFC)による1月20日~1月26日のチェック結果報告である。

Fact Check  立花孝志氏の投稿削除と新聞のファクトチェック ・ほか | 日本ファクトチェックセンター(JFC)

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