2020年8月15日

ウィズコロナ下の五輪という欺瞞


時事通信電子版によると政府は、官民の実務者による「ウィズコロナ」五輪官民会議を9月に設置。当面は流行が続く「ウィズコロナ」下の開催を前提に、外国人選手の行動制限緩和などを検討するという。NHK のウィズコロナプロジェクト「みんなでエール」は「新しい社会、生活に向けて、安全・安心を守る最新情報の発信を続けていくとともに、新型コロナウイルスによって変わった新しい社会で頑張る人々に寄り添い、応援・支援するため」にスタートしたという。付随して生まれた「新しい生活様式」を身につけましょうという言葉も、戦時中のスローガン「欲しがりません勝つまでは」に相通ずるような気がする。和製英語「ウィズコロナ」は「がんと共に生きる」とかに発想が似た言葉である。しかし誰も「ウィズがん」なんて造語はしないだろう。with は厄介な単語だが、…と共にという意味で使われる。従ってウィズコロナ五輪を私なりに英訳すると Olympics with Coronavirus となる。これを逆に和訳すると「コロナウィルスと一緒の五輪」となってしまう。どうやら政府は新型コロナウィルス感染症が終息しなくても、五輪開催をごり押ししたいらしい。私は 100% 開催は無理だと踏んでいるが、失敗したらいったい誰が責任をとるつもりなのだろう。

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