平野神社(京都市北区平野宮本町)
全国各地から桜の開花便りが届いている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、花見の際の飲食を伴う宴会等の利用を控えるよう、各地の行政が要請している。しかし密室空間ではない野外なので、宴会ではなく、散策しながら花見を楽しむのは問題ないだろう。暖冬だったので、今年はどこも開花が早いようだ。生憎の小雨模様だったが桜の名所、平野神社に出かけた。京都の一番バッター、一重の真っ白な枝垂れ、その名も魁(さきがけ)桜がご覧の通り満開に近くなっている。例年の開花が三月末だから二週間近く早いようだ。境内のソメイヨシノは流石にまだ蕾のままだが、晴天が続けば今月末には一気に開花しそうだ。表題は万葉集からの引用、若宮年魚麿(わかみやのあゆまろ)が伝誦した長歌で「去年の春にお会いしたあなたのことが恋しくて、桜の花が咲いて迎えているようですね」という意味だそうである。
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