2018年10月29日

ブラックフェイス発言でメーガン・ケリーの番組を打ち切る

ウィリアム・H・ウェスト一座のポスター(1899年ごろ)米国議会図書館蔵

Megyn Kelly(メーガン・ケリー)
引き続きミンストレル・ショーに関する話題。米 NBC ニュースは10月26日、メーガン・ケリーのトーク番組 "Megyn Kelly Today" を打ち切ると発表した。同23日に放送された、ハロウィンでのブラックフェイスに対する発言が物議を醸しからだという。英ケント大学が、カウボーイやネイティブアメリカン、ナチスなど、一部のハロウィン仮装を禁止したというニュースを受け、タブーの仮装に関してパネルディスカッションが行われた。ケリーは「子どものころは、キャラクターのように変装することについては、OKだった」「(テレビタレントの)ルーアン・デ・レセップスが、黒人歌手のダイアナ・ロスに扮し、肌を黒くしたら物議を醸し、人種差別者扱いされた。なぜか分からないわ。ダイアナ・ロスを好きじゃない人なんているかしら?」と黒塗りメイクを肯定する発言したという。同じ NBC ニュースのキャスター、アル・ポーカーが、白人が顔を黒塗りにして演じたミンストレル・ショーに触れ、これは大きな問題を生じたとし、人種を貶めたり、傷つけたりすることは正しいことではないと述べた。結局ケリーは自身の発言の誤りを認めて謝罪、番組は打ち切られることになった。やや話は飛ぶが、昨年の大晦日、NHK紅白歌合戦の裏番組、日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の「絶対に笑ってはいけない24時」で、浜田雅功が肌を黒くメイクして登場し批判された。なぜ非難されたのか。浜田および番組スタッフの勉強不足が露呈した。驚いたことに、ラッツ&スターも顔を黒く塗っていたじゃないか、という筋違いの擁護論がネットで飛び交い、人種差別に対する意識の低さに呆れたことを思い出した。

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