天空のお邪魔虫(京都市中京区裏寺町通四条上る)
自民党の「無電柱化小委員会」がまとめた、新しく造る道路では電柱や電線の設置を原則禁じるという法案にはオヤ?と思った。議員立法で今国会に提出し、来年4月の施行を目指すそうだ。秘密保護法とか、自民党が提出する法案は悪例ばかり、不審の塊に陥るざるを得ないので、何か裏があるのではと疑ってしまう。確か前は「地上にある電柱のほうが災害時に復旧しやすい」という意見があったと記憶しているが、今度は「地震で倒れて通行の妨げになったりする」というのも理由にしているそうだ。それはともかく、好意的に見れば、やっと気づいてくれたかという思いである。このブログでも何度か、いかに電柱電線が景観を壊すか書いてきた。まあ新設道路対象ということだから、実現は可能だろう。電柱は全国に約3500万本もあるそうだが、どんどん増え続けているそうだ。その歯止めがかかるだけマシではある。既存の電柱をすべて撤去して電線を地下に埋めることは夢のまた夢。コストがかかるというのが理由だが、じゃあ、どうして上下水道やガス管ができて、電線ができなかったという恨み節も出る。要するに電柱電線が景観の邪魔であるという思想に欠けた、電力会社と為政者の傲慢無知がこの国の景観を破壊したのである。
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