2014年10月16日

デジタルカメラ写真のモノクロ化への違和感

賀茂川(京都市左京区下鴨上川原町)Fujifilm Finepix X100

写真共有サイトflickrや写真コミュニティ500pxで正方形のモノクロ写真が目に止まることがある。一瞬ハッセルブラッドやローライフレックスなどのスクエアフォーマットのカメラで撮ったかなと興味を抱き、さらに作者のプロフィールを見ると「モノクロ写真を主に制作」とあったりする。ところがそれがデジタルカメラによる作品だと分かると、何となく違和感を感ずるのは私だけだろうか。そういえば最近のエントリー「モノクロの歴史的写真のカラー化で知るそれぞれの特質」に「しかしモノクロ撮影モードを使ったり、撮影後に画像処理ソフトでカラ―情報を破棄、モノクロ化する人もこれまた多い」と書いた。アナログ写真術は絵画と違ってモノクロから始まり、カラー写真は後発の技術である。デジタルカメラは初めからカラーだったわけだが、そのモノクロ化はアナログ写真への憧憬なのかとも思ってしまう。あるいは「芸術写真」と呼ばれてる作品の多くがモノクロなので、それに擦り寄ってるのかなという皮肉な見方も脳裡を走る。私はモノクロ写真はフィルムカメラで撮るので、デジタル写真のモノクロ化をしないが、試しにフォトショップで加工したのが上掲写真である。蛇足ながらフォーカシングスクリーンに井桁に似た線を引た二眼レフもある。つまりアイレベルではなく、ウェストレベルファインダーはタテ位置での構えがし難く、従ってこのように苦肉の策をしている。正方形の写真はそのまま書籍や雑誌などに使い難く、矩形にトリミングすることを想定したものである。

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