2014年10月8日

コダックD-76デベロッパーは健在なり

Kodak Professional D-76 Developer

現在のコダックの事業形態については不案内だが、写真のD-76デベロッパーは店頭にあり、健在である。説明にはドイツ製と書いてあり、実勢価格500円強である。このような市販パッケージではなく、学生時代のように自家調合したほうが割安なのは分かっているが、作業を簡便にするために使用している。1リットル当たりの処理能力は、原液で8x10インチ4枚である。これを1:1に希釈しているが、4x5インチの場合は、1回におおむね半分しか使わない。残りの液の保存を考えると、半分のパッケージがあると有難い。私は大学で写真化学を学んだことになっているが、実は浅い知識しか持ち合わせていない。このD-76と、自分で考えたフェニドンを主薬とした現像薬を自家調合していた。写真を仕事にするようになった当初は新聞だったので、写真薬品会社に特注した迅速現像液を使っていたが、雑誌の仕事をするようになってからはD-76になった。というわけでこの現像液との付き合いは極めて長い。コダックのフィルムT-max400を使っていたころはT-maxデベロッパーで処理していたが、今は富士フイルムのAcros100が主体なので、やはりこのD-76を使っている。ただハイドロキノンを含まない、アスコルビン酸(ビタミンC)をベースにした、エクストール(XTOL)デベロッパーへの乗り換えも視野にあるのだが、5リットル用のパッケージしかないので躊躇っている。

PDF  コダックプロフェッショナルD-76デベロッパー説明書(PDFファイル 534KB)

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