2024年9月3日

断捨離で蘇った自作の写真

AFTER
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千葉市立緑町中学校時代の同窓生だった俳優の高橋英樹は、大掛かりな断捨離を実行して話題になった。ウェブサイト「遺品整理の教科書」によると、彼がこの断捨離で処分した品はなんとトラック約8台分、33トンにも及んだそうである。2017年7月23日放送の日本テレビのバラエティ番組「行列のできる法律相談所」で、娘の真麻さんから「あなたが死んだら全部ゴミ!」と一喝されたことがきっかけのようだ。断捨離で処分した、例えば衣類の場合、スーツ1,000着、ネクタイ600本、靴150足、バッグ100個だったというから凄い。高橋英樹と比べると余りのもスケールが小さいが、私もささやかな断捨離を行った。ターゲットは書斎兼寝室に鎮座していた、幅110センチ高さ200センチの、巨大な引き出し付きシェルフだった。

BEFORE
BEFORE

輸入骨董家具で、私の趣味が凝縮収納されていた。すなわち国内外の写真集、音楽を中心にした書籍、レコード及び CD の音楽リソース、そしてそれらを演奏するオーディオ装置など。写真には写っていないが、天板上にはスピーカーが乗っていた。逆に言えば再生装置を放棄したわけだから、レコードや音楽 CD が無用の長物になったしまったのである。ただ希少性が高く、なかなか手に入らないものは残すことにした。音楽鑑賞はかなり音質が落ちるが PC オーディオに切り替えた。ネットで「断捨離」をキーワードで検索すると、そのマイナス面を強調している記事に出会う。その最たるものが、思い出の品を処分することで、気持ちにぽっかりと穴が開いたように感じるケースである。レコードや音楽 CD すべての処分はちょっとやりすぎたかなと思うが、茶褐色のシェルフが消え、さらに隣にあった書棚を撤去したら、大きな白壁が出現した。その壁に生まれて初めて自作の写真を飾ってみたら、新たな風が流れてきた。これはまさに、捨てたもんじゃない。

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