2023年10月22日

パレスチナ支援の投稿を検閲しているとインスタグラムとフェイスブックのユーザーが非難

Biased platforms

英国のガーディアン紙によると、ニューヨークを拠点に866人のフォロワーを持つインスタグラム・ユーザーのヘナ・ムスタファは、先週イスラエルが包囲網を敷いたパレスチナの動向について投稿を始めて以来、彼女のストーリーズ(24時間後に消える写真や動画)の閲覧数が「著しく減少」していると述べたという。友人やフォロワーはムスタファにメッセージを送り、彼女の投稿がインスタグラムのフィードのトップに表示されなくなったこと、彼女の名前がソーシャルネットワーク上で検索できなくなったこと、彼女の投稿と交流できなくなったことを伝えている。この問題を追跡調査しているソーシャルメディアの監視団体 7amleh(アラブ・センター・フォー・ソーシャル・メディア・アドバンスメント)の創設者兼ディレクターであるナディーム・ナシフは、何百人もの人々が同様の経験を共有していると述べた。7amleh や他の人々は、プラットフォームがシャドーバンをしている、あるいはアルゴリズムで紛争に関連するコンテンツを降格させているのではないかと疑っているようだ。またロンドンに本社を置く汎アラブ ニュースウェブサイト The New Arab(ニュースアラブ)も「パレスチナ支援者がインスタグラムやフェイスブックでシャドーバンされていると語る」という記事を掲載している。イスラエルによるガザ地区への猛攻撃の中、ソーシャルメディア・サイトの親パレスチナ派ユーザーは、そのコンテンツの性質上、プラットフォームからシャドーバンされていると主張しているのである。

Shadow ban

シンクタンクである Hampton Instituteは X/Twitter への投稿で「インスタグラムとフェイスブックはイスラエルおよびパレスチナの歴史に関する投稿を積極的にブロックしており、しばしばそれを『技術的困難』と偽っています」と述べている。欧米のメディアに親イスラエル的なバイアスが蔓延していると言われる中、パレスチナ人とその支援者たちは、イスラエル軍の砲撃にさらされ、テルアビブによる完全包囲にさらされているガザ地区からのニュースを発信する上で、ソーシャルメディアがいかに重要であるかを語っているようだ。しかし、インスタグラムのユーザーたちは、同アプリのストーリーズ機能で自分の投稿の再生回数が低いことを示すスクリーンショットを共有し、自分たちのコンテンツの視聴者数が減少しているのは、パレスチナ支持のコンテンツが原因でシャドーバンが実施されたためだと主張している。一方、TikTok のクリエイターたちは、パレスチナを支持する内容を含む動画が削除されたと主張している。インスタグラムのユーザーたちは、現在進行中の戦争とは無関係のコンテンツを自分のストーリーズに投稿することで、自分のコンテンツに再び閲覧を呼び込むというアルゴリズムを騙す方法をとっている。フェイスブックとインスタグラムの運営会社であるメタ社の最高経営責任者、マーク・ザッカーバーグはユダヤ人である。ハマス・イスラエル戦争は世界の人々を分断しているが、ソーシャルメディアの影響力は計り知れないものがある。

guardian Instagram users accuse platform of censoring posts supporting Palestine | The Guardian

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