イーロン・マスクが買収したツイッターを巡って多くの利用者が翻弄されたが、私もその例外ではない。何しろ今年の11月と12月の2カ月の間で、当ブログで都合6回にわたって取り上げたのだから。
- 22/11/13 イーロン・マスクが買収したツイッター の前途に対する懸念
- 22/11/13 イーロン・マスクの Twitter 青バッジに赤信号
- 22/11/19 イーロン・マスクは自分自身を解雇すべきだ
- 22/12/17 イーロン・マスクのツイッターはもはやパーソナルメディア
- 22/12/20 イーロン・マスクはツイッターを手放すのだろうか
- 22/12/25 イーロン・マスクはツイッターの CEO の座を明け渡すだろうか
マスクはツイッターに対し目まぐるしい<変革>を頻繁に断行したが、最大の問題点は、停止されていたドナルドトランプ前大統領のアカウントを復活させたことである。さらに他の停止アカウントに対し「恩赦」をしたようだが、どのアカウントが復活されたのか、その総数を含め、恩赦の詳細は明らかになっていない。断行の根拠は「人々の声は神の声」を添えて投票を実施したことである。投票なら何でもアリというわけである。民間の調査団体 CCDH(デジタルヘイト対抗センター)は12月初旬、マスク氏の買収後、ヘイトスピーチが急増しているとする調査結果を発表した。マスクは買収後、ヘイトスピーチの減少を主張し、11月3日には下記のような「買収前の3分の1に減った」とグラフを添えてツイートしている。
しかし同団体はグラフの根拠となるデータが開示されておらず、検証できないとしている。前エントリ―「イーロン・マスクはツイッターの CEO の座を明け渡すだろうか」に書いたように利用者による投票、つまり「人々の声は神の声」で CEO に相応しくないとされた。後任が見つかれば CEO(最高経営責任者)を辞任すると表明したが、後任が見つからないのか、それとも敢えて探さないのだろうか。ツイッター社で働いていたこともあるという、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のサラ・ロバーツ准教授は NNN ロサンゼルス支局のインタビューに対し、マスクが行った自らの進退をかけた投票を「ただのパフォーマンス」だと切り捨てたという。閑話休題。というわけで、2022年最後のエントリーは、ツイッターの CEO イーロン・マスクの話題になってしまいました。それでは来年も当ブログの購読をよろしくお願いします。
Elon Musk's 'amnesty' pledge brings back QAnon, far-right Twitter accounts | NBC News