ソーシャルメディア Twitter の CEO(最高経営責任者)イーロン・マスクが、長時間労働を受け入れるか退職するかの選択を社員に迫っていたが、米紙ニューヨーク・タイムズ電子版によると従業員の少なくとも1,200人がその日に退職したという。当初、社員7,500人のうちの半数、3,750人を解雇していたが、これでおよそ5,000人が Twitter から離れたことになる。投稿の安全対策のトップらも辞めており、サービスの安全性への懸念が強まっている。マスクが標榜する「言論の自由」は美しい言葉だが、フェイク情報の温床に成りかねないというリスクがあるからだ。ワントンD.C.のオンラインニュース新聞フォーリン・ポリシーは今月18日「イーロン・マスクは自分自身を解雇すべきだ」という辛辣な記事を掲載した。
救うためには、選択肢は明白で、マスクは緊急に自分自身を解雇する必要があります。彼の前座があまりに無秩序だったからではなく、より深い構造的な理由からである。Twitter の使命が、マスク自身の言葉を借りれば「世界に関する最も正確な情報源」となることだとすれば、マスクの複数の利益相反と Twitter の国際事業が相俟って、その使命が失われることになるからだ。ひとつには Twitter のグローバルな事業展開がすでに不安定であることが挙げられる。第二に、マスク自身の国際的な絡みが問題をより深刻にしている。第三に、Twitter のプラットフォームに対するビジネスの圧力は、マスク氏の下で Twitter の棺桶に最後の釘を打つことになるでしょう。
ロイター通信が確認した電子メールによると、マスクは金曜日、ソフトウェアコードを書く Twitter の残りの従業員に対し、午後早い時間までにサンフランシスコのオフィスの10階に出頭するよう求めたという。このメールは、数百人の社員が、木曜日にマスクから「長時間・高強度」での勤務を命じられ、苦境にあるソーシャルメディア企業を去ることを決めたと見られる翌日に送られてきたものだ。同通信によると金曜日の正午の時点で、同社はマスクの申し出を拒否した従業員の会社のシステムへのアクセスをまだ遮断していなかったという。 ホワイトハウスの関係者も Twitter がどのようにデータを保護しているかをアメリカ人に伝えるべきだと発言している、と CNN の記者がツイートしている。迷走する Twitter だが、何処に漂着するのだろうか。
Bhaskar Chakravorti | To Save Twitter, Elon Musk Should Fire Himself | Foreign Policy
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