グーグルのブログ作成ツール Blogger のインターフェースが変更になってから半年近くの月日が流れた。最初に戸惑ったのは編集画面の右サイドバーの「オプション」にあった「改行」が消えていることだ。作成ビューに切り替えてEnter キーを押すと改行するが、困ったことに <br /> タグが混入してしまう。これは明らかに改悪で、フィーバックしたものの音沙汰無し。かつてホームページを作成した経験から HTML 基礎知識を活かして自分なりのデザインを維持することにした。記事を読みやすくするためしばしば一行開けることがあるが、段落を指定する <P> タグを使えばなんとか凌げるからだ。とはいえユーザー全てが HTML に親しんでいるわけではない。リッチテキストエディタのツールボタンの意味がわかればなんとかなる。
リッチテキストエディタのツールボタン |
リッチテキストとはマイクロソフトが策定した文書ファイル形式で、文字の大きさや色、書式などの情報が、タグと呼ばれる制御記号を用いて文書中に盛り込まれたもののことである。リッチテキストエディターを使えば HTML を知らなくても文字、画像などをツールボタンを使って作成・編集することができるし HTML を手入力で編集することもできる。しかし実際に Blogger のエディタを使ってみると、若干の問題点がある。
わが身を燃やして
暗きを照らす
ともしびかかげて
一隅(ひとつのすみ)を
照らしてきよめよ
われら手をとり
この世をみちびく
国宝(たから)とならん
これは遠藤俊夫の詩「一隅を照らす」だが、このように一行の文字数が少ない場合、それぞれの行を「段落」と解釈してしまうのである。ツールボタンの「段落」から「標準」を選ぶと、<p></p> タグの代わりに、行末に <br /> が付加され、以下のように行間が詰まる。この点は気づかない人が多いと想像する。
わが身を燃やして
暗きを照らす
ともしびかかげて
一隅(ひとつのすみ)を
照らしてきよめよ
われら手をとり
この世をみちびく
国宝(たから)とならん
もうひとつ気になるのは、画面左右に小型の写真を挿入した場合、回り込んだテキストとの開始位置がずれたり、お互いの境に余白ができなることがあることだ。しかし <table></table> タブで配置されているためリッチテキストエディタでの是正は無理である。従って HTML ビューに戻し、Padding や Margin などの再設定が必要がある。この点はやはり問題が多いインターフェース変更だったと痛感する。なお Blogger の特長は HTML タグを使えることである。作成ビューでのリッチテキストエディタでできるのは箇条書き、ブロックレベルの引用くらいで「作表」などはできない。従ってやはり HTML の基礎知識があったほうがより良いデザインのブログを構築できるということを強調しておきたい。
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