2020年10月7日

大統領の病気

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車椅子のルーズベルト(1941年)

ウッドロウ・ウィルソン大統領(1856–1924)はスペイン風邪の後に脳梗塞を発症し、大統領としての執務は事実上不可能となった。イーデス夫人が実質的に大統領職を引き継いだが、そのことは誰も知らなかった。フランクリン・D・ルーズベルト大統領(1882–1945)はポリオを罹患、その後遺症により、下半身がほとんど麻痺し車椅子に乗っていた。しかしその姿をとらえたメディアは殆ど無く、障害のあったことは当時のアメリカ国民はほとんど知らなかった。ジョン・F・ケネディ大統領(1917–1963)は重度の薬物治療を受けており、背中を痛めていたため、しばしば執務室の床に横たわり、装具を装着しなければならなかった。ドナルド・トランプ大統領(1946-)は新型コロナウィルス感染症の最初の検査で陽性反応が出たことを公表しなかった。その後入院したがわずか3日でホワイトハウスに戻った。その容体が正しく公表されているか疑うべきだろう。大統領の病気はトップシークレットゆえに、何らかの情報操作が行われる可能性があるからだ。主治医のショーン・コンリー氏は「最後に陰性と判定されたのはいつか」との質問に対し返答をはぐらかしたが「まだ完全に安心できる状態ではない可能性がある」ことを認めたという。

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