Ruth Bader Ginsburg: Photo by ©Ruven Afanador
©2020 Joan Baez |
米連邦最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグの訃報が世界中を駆け巡った。膵臓がんの合併症で9月18日、亡くなった。87歳だった。女性の権利地位向上のために長年闘い、1993年にクリントン大統領に指名され、27年間にわたって米連邦最高裁判事の座にあった。上掲の写真はコロンビア出身の写真家ルーヴェン・アフナドールの作品で、フランスのファッション雑誌 ELLE のインタビュー記事から拝借した。写真の他にネット上にはいくつかの肖像画が披露されているが、右はフォーク歌手ジョーン・バエズの作品である。米国公共放送(NPR)デジタル版によると、孫に伝えた最後の願いは、大統領が変わるまで自分の後任が選ばれないことだったという。亡くなる数日前、体が弱っていく中で「私の最大の願いは、新しい大統領が決まるまで、自分が取って代わられないこと」と語ったそうだ。サンドラ・デイ・オコナー(1930-)に続く2人目の女性の最高裁判事に選ばれたが、死去により、最高裁判事はリベラル派の判事が3人、保守派の判事が5人になった。最高裁判事の任期は終身。トランプ大統領が後任に保守派の判事を指名すれば、構成が6対3で圧倒的に保守寄りになる可能性がある。ギンズバーグはこの点を危惧したのだろう。日本の最高裁判所の裁判官も内閣が指名するが、かつてリベラルがいただろうか。というより裁判官の名前をひとりとして記憶にない。追悼記事の多くが RBG という愛称を使っている。頭文字を並べた短縮呼称である。私は FDR(フランクリン・デラノ・ルーズベルト)および JFK(ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ) のふたりの大統領を思い出した。
Supreme Court Justice Ruth Bader Ginsburg: I'm Not Going Anywhere | Jessica Weisberg
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