2018年11月8日

デパスを断つことはできるだろうか

エチゾラム(デパスの後発薬)0.5mg 錠

抗不安薬デパス(エチゾラム)の服用を始めたのが何時だった思い出せない。10数年前に心筋梗塞を患い、カテーテル手術で一命を取り留めた。その後3カ月に1回、降圧剤などを処方してもらうため、循環器内科に通うようになった。当時、同じ総合病院の心療内科でデパスを処方してもらっていた。しかし複数の診療科に通うのは面倒なので、訊いたところ、循環器内科でも処方してもらえることが分かった。以来、いわば惰性で服用してきたが、やめることはできないかと思い始めた。日経メディカル処方薬事典の「デパス錠」には

1. 神経症、うつ病の場合:エチゾラムとして1日3mgを3回に分けて経口投与する
2. 心身症、頚椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛の場合:エチゾラムとして1日1.5mgを3回に分けて経口投与する
3. 睡眠障害に用いる場合:エチゾラムとして1日1~3mgを就寝前に1回経口投与する

とある。なお「いずれの場合も年齢、症状により適宜増減するが、高齢者には、エチゾラムとして1日1.5mgまでとする」という。私は毎朝1回0.5mgしか服用していなかった。デパスの作用時間は短かいので、どうして1日1回なのか不明である。心理的に依存しているのだろうけど、長期間常用したため効かなくなってるかもしれない。やはりこの際やめようと思い始めたのは、第三種向精神薬に指定されたからである。投与期間の上限が30日になったわけであるが、裏返せば厚労省がこの薬の危険性を認めたのである。2週間ほど前から半分に割って飲むようにした。その後離脱反応もないようなので、このまま数カ月を過ぎたら、断薬しようかと思っている。どうやら断ち切れそうな気がするが、不安材料が消えたわけではない。減薬、断薬はリバウンド(反跳作用)というリスクを伴うので、自己判断ではなく、専門医と相談することをおススメしたい。

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