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Winter in Taos, 1948 |
近代アメリカを代表する画家ジョージア・オキーフ(1887-1986)と、写真史に欠かすことができない写真家アルフレッド・スティーグリッツ(1864-1946)が紆余曲折の上、結婚したことは余りにも有名である。ところがアルフレッドの弟子ポール・ストランド(1890–1976)と三角関係だったことが、べニール・アイスラー著『オキーフ/スティーグリッツ(愛をめぐる闘争と和解)』(朝日新聞社刊)に詳しいが、この件は余り知られていないかもしれない。そのポールは1922年にレベッカ・ソールスベリー(1891-1968)と結婚するのだが、アルフレッドがレベッカをモデルにヌード写真を撮っている。ではレベッカはどんな女性だったのだろうか。両親がバッファロー・ビル・ワイルド・ウェスト・ショーでロンドンを旅行していた間の1891年に生まれた。父の死後、1902年に母と共にニューヨークに定住する。ポール・ストランドと知り合ったのは1919年ごろだったと思われる。ポールとジョージアを引き合わせたのは他ならぬアルフレッドで1917年だった。上記の通り、ポールとジョージアは肉体関係を持つのだが、その錯綜した人間関係に俗な好奇心を抱いてしまうのは私だけだろうか。レベッカは独学で絵画を学んだが、明らかにジョージアの影響を受けている。1930年にポールと離婚し、頻繁に訪問していたニューメキシコ州タオスに移る。1937年にはビル·ジェームズと結婚し、1968年に亡くなるまでタオスに住んだのである。一方、ポールはアメリカ合衆国で起きたマッカーシズムに追われ、1949年にフランスに移住する。27年間に渡る亡命生活を支えたのは、三人目の妻で写真家のヘイゼル・キングスベリー(1907–1982)だった。
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