2011年12月21日

帰ってきた木製暗箱デアドルフ


シカゴ時代の広告
ちょっと調べたいことがあり「Deardorff & Sons」をキーワード検索したら、上掲のようなページが目に飛び込んできた。なんとそこには大判木製暗箱デアドルフが、20年ぶりに帰ってきたという意味のことが書いてある。最初は中古販売サイトかと思ったが、どうやら限定注文生産を始めたようだ。4x5と8x10、それぞれ15台ずつ製造したようで、画面下部に前者は3台残っているが、後者は売り切れとある。デアドルフについては Deardorff Historical Web Site に詳しいので、興味ある方はアクセスすることをお勧めする。簡単に一瞥すると、1923年にカメラの修理工であったラバーン・F・デアドルフがシカゴで木製暗箱の製造販売を始め、やがてそれはアメリカを代表する名機となる。しかし時代の波に逆らえず、1988年に製造中止になってしまった。その後日本の銀一と駒村商会の支援受けて1992年テネシー州で再開した。大きな変更点はニッケルメッキした真鍮の代わりにステンレス鋼を使用したことだったが、やはり売れなかったようで、1996年に幕を閉じた。実は私の記憶もここで終わっている。だからこのサイトに出会い、ただただ驚いている次第である。シカゴ製の8x10を持っているので新たに食指を動かすことはないが、このデジタル時代に大判フィルムカメラ、その行方がどうなるか興味津々である。

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