2011年12月8日

寒さ抱き枝にすがる冬モミジ

モミジ 京都府立植物園(京都市左京区下鴨半木町)Fujifilm Finepix X100

小雨の中、京都府立植物園に出かけた。北門から入り、西に歩くと、高木メタセコイアが視界に飛び込んできたが、意外にもまだ枝にたくさん葉が残っている。目的の半木(なからぎ)の森に辿り着いてカエデを観察すると、かなり落葉しているものの、十分モミジを楽しめる状態になっている。ダウンジャケット着こんできたが、雨も降っているし、空気は冷たい。すっかり冬の気配なのに、晩秋の風情なのだ。園内の人影はごく少なく、体を温めるために入ったレストハウスを独り占めすることになった。改築されたばかりのカフェでコーヒーをすすった後、今度は植物生態園を散策することにした。日本各地の山野に自生する植物や、古来より栽培されてきた園芸植物などを自然に近い状態で植栽しているゾーンだ。半木の森の池から流れ出たせせらぎを覆うように、ここでもカエデの葉が枝に残っている。今年は11月に入っても暖かく、木々の葉が染まり始めるが遅かったが、その名残だろうか。それにしても師走に入って一週間が過ぎた。秋の名残の冬モミジが粘っている。

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