2013年4月19日

京都の寺町通をそぞろ歩く

暖簾 一保堂茶舗(京都市中京区寺町通二条上る) Fujifilm Finepix X100

京都の寺町通といえば、四条通と三条通の間を連想する人が多いかもしれない。昔はバー「京都サンボア」に良く通ったものだが、先代のマスターが他界してから、すっかり足が遠のいてしまった。だからこれといった行きつけの店がなく、すぐ東側にある新京極通を通ることが多い。しかし三条通より北はしばしば歩く。矢田寺に寄ったり、その北にある「ストアデポ」で買い物をすることが多い。この辺りは画廊が多いが、どうも入り難いのは何故だろう。お香や和紙を扱ってる「鳩居堂」は京の商家らしい店構えだが、アーケードの屋根に邪魔されて全体の姿が見えないのが残念である。そのアーケードは御池通に出るとなくなる。昨日、久しぶりにその御池通から丸太町通までブラブラ散策した。市役所の西側を歩き、二条通に出たところに梶井基次郎の小説『檸檬』に登場する果物店「八百卯」の跡がある。2009年の1月に店を閉じ、レモンならぬブドウをデザインした小さな看板が残っているものの、今はシャッターが下りたままである。

寺町散策マップ(クリックすると拡大)
さらに北に歩くと「三月書房」があるが、こちらは健在である。東側にある「一保堂」の暖簾はこの界隈ではひと際目立つ。創業は今から300年近く前の享保年間、京都を代表する老舗である。百貨店などにも店を出しているが、京都生まれの家人によると、この本店の包装紙だけが和紙なんだそうである。ごく稀に進物用に使うが、その点と中身に関し理解してくれるかな?と思ったりする。夷川通を過ぎたところにある飴屋「豊松堂」も昔ながらの店構え、ときどきのど飴を買ったりする。竹屋町通を上った東側に「小林祐史写場」の看板を残した三階建てのビルがあるが、今は医学関係の大学受験教室になっているようだ。三階に残されていたデイライト、つまり自然光によるスタジオを借りてヌード写真を撮ったことが懐かしいが、今はどうなっているか分からない。修理中でテント地に覆われた革堂(行願寺)の横にある画廊「Space-MEISEI」でピンホール写真展が開催中だった。作者の住山洋氏としばし歓談、表にでるともう丸太町通だった。さらに北に進み、NHKの大河ドラマ「八重の桜」ですっかり観光名所になった「新島旧邸」に寄ろうと思ったが、事前予約が必要なことを思い出し、次の機会にすることにした。左の地図は京都ホテルオークラが制作した「寺町散策マップ」の部分複写だが、フルサイズのPDFファイルを以下からダウンロードできるようにした。

PDF File  http://yahoo.jp/box/gw4RuA

2013年4月17日

禁酒法時代に作られた酒樽の塔の不思議


古写真を蒐集しているサイトRetronautで「1924:禁酒法で焼かれる酒樽の塔」と題した写真を見つけた。まさにバベルの塔のごときバレル(酒樽)の塔だが、初めて見る写真だった。画像検索したところ、あちこちのサイトに転載されているが、詳しい説明がない。禁酒法施行時の写真としては、米議会図書館が所有している「下水道に酒を捨てる作業を見守るニューヨーク市警察委員ジョン・A・リーチ」が有名だが、何故か同図書館のリストにもこの塔の写真はないようだ。禁酒法に関する文書をいろいろ読んだ経験があるが、この写真は出て来ない。1924年とあるが、これも真偽のほどは定かではない。というのはゲティ・イメージ社が所有する「後に壊されたアルコールの樽の塔」(左:画像をクリックすると拡大表示されます)には1929年撮影とあるからだ。それはともかく、これほど大きく奇怪なのものが作られ、このような写真が残っているにも関わらず、どうやら歴史書に載ってないらしいのが、実に不思議である。いったい何処で、誰の発案あるいは命令で作られたのだろうか。どのように積み上げたのかも興味深いし、もう少し調べてみることにしよう。

2013年4月13日

遅れ馳せながらホルガ120ピンホールカメラを購入した

Holga 120 Pinhole Sekonic L-398M and Neopan Acros 100

思うところがあってホルガ120ピンホールカメラを購入した。このカメラのベースであるスタンダードモデルをかれこれ10年ほど前に導入したことが懐かしい。プラスティックレンズ、しかも広角で周辺落ちする画像に魅力があった。ただカメラの特質に依存する作品作りに危機感を憶え、余り撮らずに友人に譲ってしまった。それはともかく、そのホルガのレンズを外してピンホールカメラに改造することが流行ったのも記憶に新しい。その動きに同調したのか、年月は定かではないが、5年ほど前にピンホール版が出たことを憶えている。というわけで、決して新しいタイプではないが、遅れ馳せながら入手した次第である。使い道、つまり何を被写体にするかは、取り敢えず小さな秘密としておくことにする。まずはテスト撮影だ。

2013年4月11日

失われた光景が瞼に懐かしい御室桜

御室桜 仁和寺(京都市右京区御室大内) Fujifilm Finepix X100

仁和寺の御室桜を初めて観たのは何年前だろうか、ひょっとしたら30年以上も前かもしれない。ご存知御室桜は土壌の作用で低木、俗に言う「花が低い」が女性の容姿を揶揄する言葉であることを知った頃でもある。樹木を保護するため柵があるが、当時は自由に茣蓙を引いて宴会ができた。チマチョゴリを纏った女性たちが太鼓や鐘に合わせて踊っていた、今は失われた光景が瞼に懐かしい。京都の桜のラストバッター、今週末まで持ちそうだ。