アメリカの巨大ソーシャルメディアが揺れ動いている。440億ドル(約6兆2,500億円)でツイッターを買収したイーロン・マスクが、同社がより多くのキャッシュフローを生み出し始めない限り、破産は可能性としてあり得るとの見解を示した。どうやら米自動車最大手 GM などが、Twitter への広告出稿停止を発表したため、先行きに暗雲が垂れ込め始めたかららしい。たしかに Twittwer は赤字を抱え、従業員の約半数を解雇して経営安定を計ったようだ。ただ一連の動向をみると、ビジネスに重点を置いていることが窺える。いまやソーシャルメディアは文字通り言論機関の様相を見せている。マスクはビジネスの天才だが、儲からなければあっさり手を離すかもしれない。ところで米 Meta(旧Facebook)社は9月末時点の禅従業員数は約8万7,000人で、全従業員の約13%にあたる1万1,000人を超える解雇を発表した。これは同社がいわゆる「メタバース」プロジェクトに150億ドルという途方もない金額を費やしたことを受けてのことである。
ウェブサイトへの投稿で確認されたことだが、億万長者のマーク・ザッカーバーグは、悔しそうな口調で従業員に「Meta の歴史の中で最も困難な変更をお伝えします」と語り1万1,000人以上の優秀な従業員を手放すことにしました」と続けた。ザッカーバーグは、なぜこのようなことが必要なのかを説明し、その責任を便利な万能薬である新型コロナウィルス感染症 COVID‑19 に負わせた。ロックダウン中に人々がオンラインでより多くの時間(とお金)を費やした結果「桁外れの収益の伸び」があったとし、ボス(彼は減給されていない)は「多くの人が、これはパンデミックが終わった後も続く、恒久的な加速になるだろうと予測していました。私もそう思っていたので、投資を大幅に増やす決断をしました」と弁解したのである。しかし「残念ながら、そうならなかった」とザッカーバーグは言う。そして「マクロ経済の悪化、競争の激化、広告のシグナルロス」に言及し、これらすべてが予想よりもはるかに低い収益につながったと述べている。そして重要なのは「私はこれを間違っていた、その責任を取る」と付け加えたことである。
The Metaverse: What It Is, Where to Find it, and Who Will Build It by Matthew Ball
0 件のコメント:
コメントを投稿