このアニメーションは、1357年に建設されたプラハのシンボルであるカレル橋の建設過程を解説している。実に精巧なつくりで感心する。この歴史的な橋は、チェコ共和国のプラハにあるヴルタヴァ川(モルダウ川)に架かっている。最初の数世紀は「石橋」と呼ばれていた。建設は、チェコの国王であり神聖ローマ皇帝であるカレル四世(1316–1378)の命により、1357年に開始された。建設を担当したのは、プラハ城の聖ヴィート大聖堂などを手がけた建築家のペトル・パルレー(1333–1399)である。橋を強化するために、モルタルに卵黄を混ぜたと言われている。この橋はカレルの治世下に建設された数多くのモニュメントのひとつだが、プラハ旧市街とその周囲を結んだ最初の橋ではない。ヴルタヴァ川に架けられた最初の石橋はジュディス橋である。1172年に建設されたが、1342年の洪水で崩壊した。カレル橋の両端にはそれぞれ塔が立っている。
旧市街側のスタロメストスカー・ヴィエズとマラーストラナ側のマロストランスカー・ヴィエズはどちらも登ることができ、上からプラハ市街と橋を眺めることができる。17世紀に橋の両脇に合計30体のバロック様式の像が置かれるようになった。その多くがコピーで、オリジナルはラピダリウム博物館で見ることができる。最も人気のある像は、ヴェンセスラス四世の時代に橋からヴルタヴァ川に投げ込まれて処刑されたチェコの殉教聖人ネポムクの聖ヨハネ(c.1345–1393)の像だろう。像のプレートは、何世紀にもわたって数え切れないほどの人々が触ったことで、ピカピカに磨かれている。この像に触れると幸運が訪れ、確実にプラハに戻れると言われているからだ。カレル橋は、プラハを訪れる人の必見リストのトップに挙げられる橋である。特に夕暮れ時には、ライトアップされたプラハ城が夜空に浮かび上がり、息を呑むような光景が見られるという。かつては路面電車も自動車も通行可能だったが、現在は歩行者天国になっている。
プラハのカレル橋(Charles Bridge)チェコ共和国観光局オフィシャルブログ(日本語)
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