2020年4月18日

三度も三途の川を渡りそこね

大腸の内視鏡検査

もうおよそ17年前になるだろうか、私は大阪の居酒屋で大量の血を吐いた。出血性胃潰瘍だった。救急車で運ばれたが、当直医が胃の内視鏡手術をできる人で、命を取り留めた。3日間集中治療室にお世話になったが、お陰でヘビースモーカーであった私は煙草を絶つことができた。2004年春、京都の桜開花を毎日追った。坂道を登ると胸に激痛が走った。掛かりつけの医院でこのことを話したら、心電図を見て心筋梗塞であることが分かった。またしても救急車で京都第二日赤病院に運ばれた私は、カテーテル手術を受けた。狭まくなった血管に人工の管を挿入し、血行を促す処置で再び命を取り留めた。翌年、人間ドックの検査結果、胃の内視鏡検査するように指示された。京都第二日赤の消化器科で調べて貰ったら胃ガンと分かった。告知後、外科部長から「ガンは転移が問題」と脅された。胃のリンパ節がガン細胞に犯されてるかどうかは手術をしてみないと分からないという。手術までの日にちが長かったことを思い出す。手術中、ガン細胞検査サンプル提供に協力した。築地のがんセンターが収集しているもので、いかに最小限の切除で済ますか、そのデータ収集だそうだ。同時期に大腸の検査をしたところ、ポリープが見つかった。これは放置するとガンになるという。内視鏡で切除した。というわけで私は3回、三途の川を渡りかけたことになる。生きているのが不思議なくらいだ。胃の手術後は人間ドックに行くのはやめ、毎年6月になると個々の検査をするようにした。ドックに行っても結局再検査という無駄が出るからだ。これだけの既往症があるので、新型コロナウィルス感染症 COVID-19 はやはり怖い。

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