永遠のモンロー・ブラザース(日本ビクターRA-5281)1963年
|
Country Music by Ken Burns(2019) |
ソーシャルメディア Facebook で私が管理しているページ「
アメリカンルーツ音楽」にモンロー・ブラザースの『聖者の行進』をポストしたところ、このグループをケン・バーンズが見落としているというコメントがあった。ケン・バーンズ(1953-)はドキュメンタリー映画作家で、昨年の秋、米国の公共放送でオンエアされた "Country Music: A Film by Ken Burns" が話題になった。DVD もリリースされたのだが、
5枚組 CD ボックスセットを購入した。米国フォーク音楽のコンピレーション "
Anthology of American Folk Music" を編纂したハリー・スミス(1923–1991)に匹敵する選択作業と言えるかもしれない。合わせて108曲が収録されている。商業レコードが誕生して約100年、そこから約100曲余りを簡抜するのは、確かに至難の業だと思う。ビル・モンロー&ブルーグラスボーイズを取り上げているが、モンロー・ブラザースは抜け落ちているのはやはり気になる。1930年代に活躍、ブルーグラス音楽の土台を築いた兄弟デュオだ。南部アパラチア山系の伝承音楽にギターを取り入れたのはメイベル・カーターだったが、兄のチャーリーはブルーグラス音楽のギター奏法の基礎を作ったと言えそうだ。さらにマンドリンを導入した弟ビルの功績も大きい。というわけでケン・バーンズが見落としたという指摘に大いに納得した次第だ。下記リンク先の音楽ファイル共有サービス「
サウンドクラウド」で彼らの『聖者の行進』を聴くことができる。
モンロー・ブラザース『聖者の行進』1936年10月12日ノース・カロライナ州シャーロット
0 件のコメント:
コメントを投稿