2020年1月14日

自衛隊の中東派遣に潜む憲法9条改悪の謀計

反戦ポスター「新しい戦争放棄」(A3BC: 反戦・反核・版画コレクティブ

政府は国会の承認が必要ない自衛隊法の「調査研究」を使って自衛隊を中東に送り出した。哨戒機2機と護衛艦を派遣しただけで「中東の海域が安全になる」とは考え難いが、安倍晋三はもしかしたら自衛隊が戦闘や攻撃に巻き込まれることを期待しているのかもしれない。自衛隊が国家に属する集団から攻撃を受け、武器を使用して反撃すれば、自衛隊は自衛権を行使することになる。そうなれば残り少なくなった任期中に、悲願の改憲へと勝負をかけることができるからだ。朝日新聞によると、今月7日、安倍晋三は自民党の仕事始めで
桃栗3年。お陰様で桃や栗は収穫することができた。国民のために8年間力を合わせて柿の収穫を行いたい。ゆずは9年の花盛り、このゆずまでは責任を持ち、大きな花を立派に咲かせていきたい
と挨拶したという。安倍晋三は来年9月に党総裁任期を迎えるが、それまでに改憲の発議はしないという発言に聴こえる。ところが、続けて「さらにその先も実はある。梅はすいすい13年、梨はゆるゆる15年。こういうものの収穫は、みなさん中心に収穫を得てもらいたい」と付け加えたそうだ。アなんのことはない、4選を果して改憲を進めるという宣言なのである。行政府の長なのに「私は立法府の長」などと虚言を繰り返しているが、憲法改正を「私の手で成し遂げる」と発言している。自分の権限も役職も理解していないのだが、嘘を嘘と自覚していない安倍晋三を首相の座から引き下ろすパワーがこの国に求められている。憲法9条を守ろう。

PDF  藤井正希:平和主義(憲法9条)の法解釈論(集団的自衛権を中心にして)の表示とダウンロード

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