2019年5月26日

アナログ音源をデジタル化する近くて遠い道

クリエイティブ USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2 の接続例

USB Sound Blaster の製品パッケージ
アナログ LP レコード音源のデジタル化を、3年ほど前まではオンキョーのデジタルオーディオプロセッサー SE-U55SXII で行っていた。DAC(デジタル・アナログ・コンバータ)内蔵のオーディオセレクタで、なかなか優れものだったが、知り合いに譲ってしまった。最近、再びレコード音源のデジタル化をする必要に迫られたが、製造中止になってしまった。そこでクリエイティブの USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2 を購入した。7000円台半ばと手ごろな値段である。パソコンラックの天板には、デノンのレコードプレーヤーと同社のプリメインアンプ PMA-50 が載っている。そしてデンマークのダリ社製小型スピーカー ZENSOR PICO とヤマハのサブウーファー NS-SW210 がぶら下がっている。PMA-50 も USB-DAC を搭載しているので、これだけでも高音質だが、USB オーディオ環境を少しエンハンスしたくなったからだ。

オーディオ録音デバイスの選択(クリックで拡大)
レコードプレーヤーとアンプに結線、パソコンに USB 接続したのだが、いきなり躓いてしまった。YouTube やインターネットラジオなどのネットワークや、HDD にストレージしたローカル音源は再生できるのだが、肝心のアナログ LP レコードを聴くことができない。つまり録音しながら再生ができないのである。ネット検索したところ同じ事例が見つかったが、おそらく XP あるいは Vista で Windows のバージョンが古い環境らしく、残念ながら参考にならなかった。試行錯誤の果てに辿り着いたのが、左図のようなサウンドコントロールパネルだった。Sound Blaster には RIAA フォノイコライザーが内蔵されているので Line-in ではなく Phono-in を選択。そしてステレオミキサー(Realtek High Definbition Audio)をクリック、規定のオーディオ録音デバイスにしたら、なんと音楽が流れ出した。予想以上の高音質で驚く。偶然見つけた解決策で、この件に関するパソコンの技術知識を私は持ち合わせているわけではない。丸二日もかかってしまった苦闘だったが、思えば近いようで心理的には遠い道程だった。蛇足ながら録音目的ではなく、単にレコード鑑賞する場合でも、USB バスパワーを電源にしているから、パソコンの電源を ON にする必要がある。取りあえずアナログ LP レコード音源のデジタル化は、同梱の Media Toolbox 6 でテストしたが、デジオンのマルチトラックサウンド編集ソフト DigiOnSound X Express を導入、本格運用を目論んでいる。

0 件のコメント: