ストラップの先端が隠れる取り付け方
富士フイルム X100F の使用説明書より |
キヤノンの Q&A 検索より |
こうすると先端が隠れ、見た目がスッキリするので、私はこの方法で取り付けている。ちょっと気になり、ネットで検索したところ、これは「ニコン巻き」「報道結び」と俗に言われている方法だそうである。確かにニコンの説明書に載っている方法であるが、同社が発明したわけではないと思う。この方法が「報道結び」と呼ばれてることに対して、キヤノンユーザーは心外かもしれない。スペインの写真関連サイト PHOTOLARI がまとめたデータによると、世界報道写真コンテスト2018年度受賞作品で使用されたカメラは、ニコンが他社を圧倒したそうである。しかし2016年のリオデジャネイロ五輪では互角だったと言われている。来年の東京五輪の協賛社はキヤノンだし、報道写真の分野でシェアが低いわけではない。キヤノンのQ&A検索ページを覗いたら、富士フイルムと基本的には同じような方法が掲載されていた。ただしサルカンはボディに近いところに付いている。また「やっぱりニコン巻きをやめた」というキヤノンユーザーが、その理由を「アンチニコン派だからです」とブログに書いているのを読んで、思わず苦笑してしまった。確かに罪なネーミングである。しかしこれは長い間報道写真に関わってきた私も知らなかったし、一部の写真愛好家に流布している呼び方に過ぎない。ニコンの専売特許ではないし、他社のカメラだからと言って使わないのはオカシナ話である。
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