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斑入額紫陽花(クリックで拡大) |
五月晴れに誘われて近所の平野神社に参詣した。酔客に踏み荒らされた桜苑に夏草が蘇生、ほっとする。桜を傷める花見茶屋は止めて欲しいと思うが、こればかりは神社の都合、口をはさむわけにはゆかない。小手毬や独逸菖蒲も姿を消し、辛うじて蕾をつけているのが斑入額紫陽花だ。文字通り葉に白い斑が入った紫陽花だが、中央の花はまだ蕾のままだ。花の周囲を囲む萼片(がくへん)が現れるのは六月に入ってからだろう。この先どうなるか、観察を続けようと思う。葉が白くなるといえば半夏生(はんげしょう)を思い出す。本来、半夏生は五節句・二十四節気以外の季節の移り変わりの目安となる「雑節」のひとつを意味し、2019年の今年は7月2日だそうだ。植物の半夏生はその頃に葉が半分白くなるが、名前は「半化粧」に由来する。おしろい(白粉)を顔に半分塗った芸妓を想像してみるが、さぞかし艶めかしいに違いない。京都では東山区の建仁寺塔頭両足院の庭園が有名だが、私は毎年、山科区の勧修寺を訪れることにしている。
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