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スティーブ・ジョブズ(1955-2011) |
ウォルター・アイザックソン著『スティーブ・ジョブス』によると、アップルの iPod は2001年11月に発表された。そしてこれに通話機能を付加したのが iPhone だった。2007年、まさに21世初頭の大発明であった。スマートフォンのスマートは「頭がいい、利口な、賢い」という意味だが、まさにその通りだと思う。アップルの iPhone そしてソニーの Xperia Z3 を使ってきたが、昔ながらの携帯電話、俗にいうガラケーに戻した。これまで外出時に多用したのは音楽を聴くことだった。そういう面ではスマートフォンは恰好の通話機能付き音楽ツールだったといえる。写真や動画も撮れるし、多機能過ぎるのである。一時私はタブレットで電子書籍を読んでいたことがあった。数千冊の書籍を小さな器械に詰め込むことができるのは、確かに技術進化の賜物かもしれない。しかし最近、その過剰がたった一冊の文庫本に劣るのではないか、という逆説に気付いたのである。本を持ち歩くなら数冊で十分だし、あれもこれもできる道具は時間を殺すし、むしろ邪魔者である。スマートフォンと縁を切ろうと思ったのは、その延長にある。携帯電話も無用の長物かもしれない。
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