2019年3月22日

花は根に鳥は古巣に帰るなり春のとまりを知る人ぞなき

平野神社(京都市北区平野宮本町)3月22日

平野神社を通りかかったら、神門前の枝垂れ桜が開花していた。早咲きの品種で「魁(さきがけ)桜」の名がついている。この桜が咲き出すと、都のお花見が始まると言われている。西陣からこの神社近くに転居したのは十数年前になるが、近所ゆえ、いわば因縁の神社となっている。自転車の乗り入れは禁止だが、境内に孫が三輪車を止めてもお咎めなしだった。以来、お気に入りの神社となった。旧社格は官幣大社だが、近隣の北野天満宮と比べると「商売上手」といえないが、孫はここで七五三詣りをした。この季節、花見茶屋が桜苑に立ち並ぶ。花より団子、いや花よりお酒なのだが、多くの酔客が根元を踏みつけるので、樹木を傷めないかと心配する。未だに馴染めない光景だが、歴史的経緯もあることだろうし、口を挟むことは避けることにしよう。標題に掲げた和歌は「千載和歌集」から引用した。悲運の崇徳天皇作で「春が終われば、花は根に、鳥は古巣に帰るという。でも、春の行き着くところを知っている人はいない」という真情を吐露している。

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