2019年3月30日

昭和は遠くなりにけり

昭和天皇崩御待機取材中の私(左)皇居 1988年12月

政府は4月1日、平成に代わる新しい元号を発表する。レガシ作りに躍起になっている安倍首相が、自らが発表することに意欲を示しているそうである。元号が変わることに関し、各国に伝えたそうだが、反応は冷たいそうだったようだ。そりゃそうだ、日本の元号は海外諸国には関係ない事項である。さて、元号は必要かということに関し、見解は二分するようだ。元号は天皇制に連動したものだが、歴史認識に関係なく、事務手続き上煩雑なので、使わない企業が多いようだ。一方、公官庁ではこれを踏襲使用している。私は普段は年号を使わず、西暦を使っている。歴史を語る場合、例えば「60年安保」は、ずばり1960年である。従ってそれが昭和35年であったとはすぐに頭に浮かばない。昨今、各メディアは「平成最後の」というフレーズを多用しているが、ちょっと鼻につく。1988年、いや、昭和63年12月、天皇の病気が悪化、連日テレビが「本日のご容態は」と流していた。写真はそれを受けて皇居で取材している、懐かしき私が写っている写真である。これを見ると、西暦を使っている私でもしかし、やはり「昭和最後」の日々だったと記述したくなる。

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