2018年7月27日

新潮文庫の 100 冊 2018 をチェック

大垣書店(京都市北区小山上総町)

この季節、書店に「新潮文庫の 100 冊」というコーナーができる。夏休みに入った学生たちへのキャンペーンである。どのように選んでいるのか調べたところ「特に基準はありません!その年に読んでもらいたい文庫を部員たちが試行錯誤の末に決めています」とか。今年は「高校生に読んでほしい30冊」「中学生に読んで欲しい50冊」という小冊子が置いてあったので手に取ってみた。自分が読んだ本をチェックしたところ「高校生」では僅か5冊だった。そして「中学生」では同じく5冊だった。
同文庫のツイートの通り選考基準はないものの、ちょっとヒット率が低い。中高生向きだからかなと思い、全100冊をチェックしてみた。リチャード・バック『かもめのジョナサン』三島由紀夫『金閣寺』ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』安部公房『砂の女』マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』サン=テグジュペリ『星の王子さま』梶井基次郎『檸檬』ヘミングウェイ『老人と海』などが既読だった。いずれも評価が定まった作品ばかりである。未読の推薦書籍に食指が動かないのは、現代文学を避けがちだからかもしれない。

book  新潮文庫の 100 冊 2018年

2018年7月26日

立て看板や吉田寮のある景観を残そうデモ


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日 時:2018年7月28日(土)17:30集合 18:00出発
集 合:百万遍南東角・京大石垣前(京都市東山区今出川通東大路南東角)
主 催:百万遍クロスロード https://twitter.com/crossmillion

2018年7月20日

カーボン狂想曲異端調

フィドルの弓の反りが捻じれてしまい、使えなくなってしまった。修理を依頼しようと思ったが、安もの、素材そのものが良くないので、新しいのを買うことにした。前からカーボン弓が気になっていて、試してみたいと思っていた。ネットで知り合ったヴァイオリニストが、ブログでカーボン弓導入について書いていたことが決定打となった。プロの演奏家が良いというのだからきっと良いのだろ、というわけで購入することにした。カーボンといえば、カメラの三脚を思い出すが、前から所有しているものが使えるので、導入に至っていない。そういえばカーボンの釣り竿を所持していたことがある。フライフィッシング用釣り竿というと、英国ハーディ社のバンブーロッドに憧れる日本人が多いようだが、私がアイルランドで会った英国人アングラーは、日本製のカーボンを褒めていた。いずれにしてもカーボン、正しくは強化材にカーボンファイバーを用いた、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のことで、軽量で、強度、弾性率が高い素材のことだ。

当然かもしれないが、値段がピンからキリまである。あるサイトに載っていた記事によると、低価格帯のカーボン弓ならお奨めだという。というのは安い弓は素材の木材そのものの質が悪いので、弓の強度が落ちる。その点でカーボンは期待できるし、破損し難いというメリットもあるそうだ。いわば工業製品だから、仕上がりにムラがないのも良いという。ところが中級以上なら、カーボン弓はちょっと疑問だというのだ。木製の弓は本来リペア(補修)が可能で、使い方によれば何百年も持つ。たしかにヴァイオリンは本体も一部の部品の除いて木でできている。接着材も膠なのでバラして修復が可能になっている。だから18世紀に作られたストラディバリウスが現在でも使えるのだろう。そういう意味では、ヴァイオリンは手工芸品であり、工業製品の弓はその歴史の異端児かもしれない。ところで「フィドルとヴァイオリンはどこが違うか?」というテーマに対し、前者が歴史的には下賤な楽器として蔑みを受けてきたと書いた記憶がある。

フィドル教室:アイルランドのクレア郡キルフェノラ村

画家ジョージア・オキーフの父親フランシスは、カトリック教徒のアイルランド人で、読み書きがやっとできる程度しか教育を受けなかった農夫だった。ベニー・アイスラー著、野中邦子訳の伝記『オキーフ/スティーグリッツ』(朝日新聞社)によると、フィドルでアイルランド民謡を奏でて遊びほうける父親の姿が印象に残っていたという。英国の支配によって苦しめられたアイルランド農民にとって、ダンスが最大の愉しみであった。製作技術の向上により、安価で手に入るようになったフィドルが、その伴奏楽器として普及したことが窺える。今日、ヴァイオリンというと高価な楽器という印象は拭えないが、少なくともアイルランドでは大衆的な楽器だったようだ。上記、中級カーボン弓は10万円以上する。弓がこの値段なら、本体はいくらだろうか。私のフィドルはカリフォルニア州ロングビーチの中古楽器店で買ったものだが、ぼろぼろのケースの形状などから推測すると、おそらく19世紀に米国に持ち込まれたものだろう。70ドル、1万円に満たない。いくらカーボン製が安いとはいえ、本体より高い弓を買うハメになったのは言うまでもない。

2018年7月18日

東京オリンピック 2020 猛暑開催の異常

建設中の新国立競技場

安倍は大嘘つき
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記録的な猛暑が続いている。今日は検査で病院に出かけたが、バス待ちの停留所の暑さに辟易、往復するだけで疲れてしまった。そんな最中、英国タイムズ紙の "Olympic athletes could die from Tokyo summer heat, warn experts" という記事が目に止まった。2020年(7月24日~8月9日)の東京オリンピックではアスリートばかりではなく、観客も夏季の日本の首都の気温上昇や湿度の高まりによる熱中症による死亡の危険がある、と専門家が警告しているという内容である。単に日本の問題だけではなく、選手を送り出す世界の国々にとっても気がかりだと想像される。東京都や国は莫大な費用をかけて、アスファルトに熱を反射する塗料を塗る工法を、コースに施すことにしたという。しかし場当たり的な対処法で「五輪史上最も過酷なレース」になることには変わりがない。毎日新聞によると、東京五輪・パラリンピック組織委員会は、スイスのローザンヌで開催された国際オリンピック委員会理事会に五輪の競技日程の大枠を提案、承認されたという。男女マラソンは「酷暑」が想定されるため、開始時間を立候補ファイル(13年1月作成)から30分早めて午前7時とするなど、屋外競技で開始時間を繰り上げ、可能な限り暑さを避けるそうだ。東京の午前7時は、ニューヨーク午後6時、ロサンジェルス午後3時と、米国のテレビ中継には都合良い時間帯である。なぜ秋ではなく真夏に開催されるのか、その理由を私は知らない。しかし中継料を稼ぎたい、9月からプロフットボールやバスケットボールのシーズンが開幕するから、という計算が国際オリンピック委員会にあったのではと疑っている。それにしても早朝開催ということ自体が異常である。蛇足ながら私は開催そのものに反対である。オリンピックはすでにその精神を失い、商業主義にどっぷり浸かっている。2013年にアルゼンチンで開かれた国際オリンピック委員会総会での誘致プレゼンテーションで、安倍首相が「フクシマについて、お案じの向きには私から保証をいたします。状況は統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません」(原文は英語)と真っ赤なウソをついたからである。