2011年5月15日

葵祭をゾーンプレートカメラで撮る

斎王代の金井志帆さん

女人列の童女(わらわめ) 下鴨神社(京都市左京区下鴨泉川町) Nikon D80 + Zoneplate

今日5月15日は葵祭の日。祇園祭、時代祭と合わせて、京都三大祭のひとつだが、さらに鞍馬の火祭を加えて四大祭として欲しいところだ。いずれにしても私はこの葵祭が好きだ。青もみじ、新緑の風が心地よい季節ということもその大きな理由かもしれない。毎年観てることもあって、午前の行列は省いて、昼過ぎに下鴨神社(正式には賀茂御祖神社)に出かけた。持参したカメラは富士X100とゾーンプレートを付けたニコンD80の2台と軽装備。足首の骨折が完治したとはいえず、若干の後遺症があり、飛び回ることができないからだ。京都御所を出発した行列の人々は、神事の間ここで休憩になる。神事を撮らないカメラマンもここで休憩となるが、私はここでキャンディッドするのが好きだ。さて撮影だが、X100で最初は撮っていたのだが、途中でゾーンプレートに切り替えた。平安装束の典雅な重ね色に、軟焦点が相乗すると思ったからだ。ゾーンプレートはピンホールと比べると、絞り値が大きいので手持ちでも撮れる。私のゾーンプレートは約f90で、感度をISO800にセットすると、太陽光線下で1/20~1/25秒のシャッターを切ることができる。

2011年5月14日

デジタル画像のフィルター加工ツール

いささか旧聞に属するが4月20日、TechCrunch(日本語版)に「Yahooの製品責任者、躍進する Instagram を見て曰く"初期の Flickr のようだ"」という記事が掲載された。Instagram と Flickrを比較して「いずれも、その時の時代精神となるテクノロジー概念をうまく利用している/いた。Flickrはタグ付けと、メールアドレスによる写真のアップロードを活用し、InstrgramはiPhoneカメラや Twitter、そして写真をフィルター加工することで新奇な価値を付加する流行に乗った。いずれも驚くほどの人気を経験したが、一方の影響力は、他方の台頭と共に衰退しつつある」と述べている。アップル社のiPhoneを所有していない私はInstagramを利用したことがないが、TwitterやFacebookを通じて何度かその映像に接している。そして蛇足ながらAndroidスマートフォン用に、トイカメラなど様々なフィルターエフェクトを得ることができるFxCameraというアプリがあるようだ。これまた私はAndroidノートは持ってるものの、スマートフォンを持ってないので自分では試していない。しかしサンプル画像は見ている。ただ、Flickrにもサードパーティによる「fd's Flickr Toys」といったフィルター加工ツールが早くからあったので、このTechCrunchの解説が、必ずしも適切だとは思えないが、どうだろうか。

Original:  瑞饋祭の稚児(京都市中京区西大路通丸太町下る) NikonD700 MicroNikkor105mmF2.8

Painting:  BigHugeLabs

そのひとつBigHugeLabsには"Do fun stuff with your photos"と謳ってるように、実に様々な面白い画像加工ツールが用意されている。余りにも数が多いので選択に迷うが、FX: Transform your photos with fun special effects というページに飛んでみた。ここでは黒白やセピアなどの色調変換の他に、いろいろな変形ツールがある。そのひとつ、Painting(お絵かき)フィルターを通したのが上掲写真である。

Artistic:  PhotoshopCS4

さて、これは画像処理ソフトの定番、アドビ社フォトショップ付属の絵画風フィルターを使ってみたものだ。フォトショップのフィルターはそれぞれ調節できるので、ほぼ無数にあると言っても過言ではないだろう。またフィルターの自作も可能で、遥か昔から存在する。というわけで、このソフトを使ってきた人々は様々な画像加工をしてきたわけで、決して珍しいといったものではないだろう。だからここにきてデジタルカメラ内蔵、あるいはクラウド上にある特殊効果のフィルターが注目されてることに、ある種の感慨を覚えざるを得ない。面白いといえば面白いのだが。

2011年5月10日

同時代的絵画主義写真という言葉が次第に色褪せてきた

神苑 平野神社(京都市北区平野宮本町) Nikon D80 + Zoneplate

芸術史、とりわけ絵画史、写真史に精通しているわけではないが、絵画における印象主義と写真における絵画主義(ピクトリアリズム)は時代的に重なることは容易に理解できる。つまり両者は19世紀末から20世紀初頭にかけて発生したもので、類似点が多い。絵画においては写実主義から抽象主義の一過程であったが、いわば写真はそれを追従したと言えるだろう。しかし絵画と写真は、表現手段として根本的に違う。絵画は抽象に流れたが、写真は再び本来の機能と連動した写実主義に戻り、ストレート写真が復権したといえる。

Fujifilm Finepix X100

オルラヤ・ホワイトレース 京都府立植物園(京都市左京区下鴨半木町) Nikon D80 + Zoneplate

これまで何度か書いてきたように、私がいま手がけているゾーンプレート写真は、不鮮明である。その不鮮明さが果たして同時代的絵画主義写真と言えるか、という点も過去に触れた。さて実際に撮った作例を再び提示することにした。果たして、どうだろう? 私はこの2作を見比べて、新たなる発見をした思いに浸っている。それは善し悪しではない、写真が持つ多様性に今さらながら気付いたということである。選別するのではなく、その多様性を大事にする。すると同時代的絵画主義写真という言葉が次第に色褪せてきたのを実感するのである。ところでサンプル用に撮影した園芸種の花、オルラヤ・ホワイトレースの英名は White Lace Flower、学名は Orlaya grandiflola だそうである。小さく可憐な花だ。

2011年5月7日

第36回2011日本写真家協会JPS展

社団法人日本写真家協会(JPS)は1950年に創立し、2010年に60周年を迎え、現在会員約1,800名を擁するプロ写真家の団体です。写真展をはじめ、写真教育、講演会やセミナーなど各種の事業を行っています。写真家協会の事業の核として毎年開催しているJPS展はおかげさまで今回で36回を数える事ができました。(JPSホームページより)

東京展
会場:東京都写真美術館 B1F映像展示室
会期:2011年5月21日(土)~6月5日(日)10:00~18:00(月曜休館 木・金曜20:00閉館)
名古屋展
会場:愛知県美術館 展示ギャラリーH・1
会期:2011年7月5日(火)~7月10日(日)10:00~18:00(金曜20:00閉館 最終日17:00閉館)
関西展
会場:京都市美術館 別館
会期:2011年8月9日(火)~8月14日(日)9:00~17:00(最終日16:30閉館)
広島展
会場:広島県立美術館 B1F県民ギャラリー
会期:2011年8月30日(火)~9月4日(日)9:00~17:00(最終日20:00閉館)

入場料:各展共通 一般700円(団体割引560円)/学生400円(団体割引320円)/高校生以下無料/65歳以上400円(東京・広島展)/65歳以上無料(関西・名古屋展)※団体は20名以上
主催:社団法人日本写真家協会 共催:東京都写真美術館 後援:文化庁

⇒ 2011JPS写真公募展入賞・入選者リスト