いささか旧聞に属するが4月20日、TechCrunch(日本語版)に「Yahooの製品責任者、躍進する Instagram を見て曰く"初期の Flickr のようだ"」という記事が掲載された。Instagram と Flickrを比較して「いずれも、その時の時代精神となるテクノロジー概念をうまく利用している/いた。Flickrはタグ付けと、メールアドレスによる写真のアップロードを活用し、InstrgramはiPhoneカメラや Twitter、そして写真をフィルター加工することで新奇な価値を付加する流行に乗った。いずれも驚くほどの人気を経験したが、一方の影響力は、他方の台頭と共に衰退しつつある」と述べている。アップル社のiPhoneを所有していない私はInstagramを利用したことがないが、TwitterやFacebookを通じて何度かその映像に接している。そして蛇足ながらAndroidスマートフォン用に、トイカメラなど様々なフィルターエフェクトを得ることができるFxCameraというアプリがあるようだ。これまた私はAndroidノートは持ってるものの、スマートフォンを持ってないので自分では試していない。しかしサンプル画像は見ている。ただ、Flickrにもサードパーティによる「fd's Flickr Toys」といったフィルター加工ツールが早くからあったので、このTechCrunchの解説が、必ずしも適切だとは思えないが、どうだろうか。
Original: 瑞饋祭の稚児(京都市中京区西大路通丸太町下る) NikonD700 MicroNikkor105mmF2.8
Painting: BigHugeLabs
そのひとつBigHugeLabsには"Do fun stuff with your photos"と謳ってるように、実に様々な面白い画像加工ツールが用意されている。余りにも数が多いので選択に迷うが、FX: Transform your photos with fun special effects というページに飛んでみた。ここでは黒白やセピアなどの色調変換の他に、いろいろな変形ツールがある。そのひとつ、Painting(お絵かき)フィルターを通したのが上掲写真である。
Artistic: PhotoshopCS4
さて、これは画像処理ソフトの定番、アドビ社フォトショップ付属の絵画風フィルターを使ってみたものだ。フォトショップのフィルターはそれぞれ調節できるので、ほぼ無数にあると言っても過言ではないだろう。またフィルターの自作も可能で、遥か昔から存在する。というわけで、このソフトを使ってきた人々は様々な画像加工をしてきたわけで、決して珍しいといったものではないだろう。だからここにきてデジタルカメラ内蔵、あるいはクラウド上にある特殊効果のフィルターが注目されてることに、ある種の感慨を覚えざるを得ない。面白いといえば面白いのだが。
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