2022年3月2日

下降し始めた京都市の新型ウィルス感染者数

New virus infections in Kyoto City
京都市内における新規感染者の状況

図は2021年2月26日から2022年2月26日にかけての京都市の新型ウィルス感染者数である。棒グラフは感染経路不明の割合を含めた感染者数の実数を示している。黒い折れ線は直近1週間の陽性率、赤い折れ線は感染者の7日間平均移動数である。新聞、通信、放送の各社は京都市ではなく、京都府全体の新規感染者の数字を毎日報じている。図の京都市の棒グラフを見ると、かなり凸凹であるが、よく見ると火曜日の患者報告数が少ない。週末に医療機関が休業することなどの人為的な問題により、PCR検査数が減少するためだろう。そうした影響を除外することが必要で、全体の感染動向が分かり易くするため、7日間移動平均値を計算する。つまり日単位の変動からノイズが削減、欠損データを推定値で補うのである。

generation
感染者の年代

テレビのニュース番組で「○○日ぶりに○○人を下回った」という解説が流れたりするが、これは「感染拡大がちょっと治まった」という間違った印象を与えてしまうからだ。赤い折れ線が京都市の7日間移動平均だが、2月7日をピークに、緩やかに下降している。どうやら新規感染者がピークアウトしたらしい。ただヘアピンのような曲線ではなく、第6波の終息に至るまでには、かなりの日数がかかりそうだ。懸念されるのは、オミクロン株派型「BA.2」が、国内でも複数の地域で市中感染が確認されていることだ。京都府内では2月24日、ゲノム解析の結果ひとりが感染したことが判明した。感染経路は不明だという。

COVID‑19  新型コロナウイルス感染症 (COVID‑19) | 京都市内における先週の状況 | 京都市情報館

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