検索といえば Google、Yahoo!、Bing などが頭に浮かぶが、最近では SNS(ソーシャルメディア)が情報収集ツールとして存在感を高めている。ハッシュタグやリコメンド機能で情報を取得する人が増え、ゼネラルリサーチ(東京・渋谷)が10~50代の男女1,000人に実施した調査では、半数以上が情報収集などで SNS の検索機能を使うと答えた。私は何か知りたいことがあれば Google で検索するのが慣わしになっている。しかし昨今では、特に若年層を中心に「調べようとしない」利用者が増えているようだ。かつて自分で時間をかけて探していた情報も、媒体側が履歴情報などから各個人に合わせて「お勧め」するようになっていることが背景にあげられる。つまり「自分で探す」のではなく「お勧めを見て出会う」ようになったようだ。情報収集スタイルの変容は Instagram の認知率が70%を超えた2015年末ごろには本格的に始まっていたという。
それこそ Google 検索して知ったのだが、2016年3月3日付け TechCrunch 日本語版に「Google は使わない SEO 対策しているから」という興味深い記事が掲載されている。残念ながら私は全く知らないタレントだが Instagram でフォロワー84万人を誇るというマルチクリエーター&モデルの GENKING によると「僕の友だちは雑誌を買わなくなっている。雑誌は作られていてリアルじゃないんですよ。Instagram は好きなモデルの私服を見られたり、すごくリアル。それ(モデルなどのアカウント)を見ることで『このブランドの新作の鞄がかわいい』と発見できたり、レストランだって新しい情報がケータイで見られる。好きな子をフォローすると、好きな子の情報が全部入る。若い子、間違いなく10代はかわいい子や格好いい子のアカウントを探して Instagram で欲しい洋服を探している」そうだ。私見によれば、著名タレントなどの Instagram は「意図的な過剰演出写真」が散見するし、なにがリアルかは再定義の必要がある。しかし「調べようとしない」利用者には、確かに検索ツール Google などは無用の長物かもしれない。余談ながら Facebook は Instagram について、批判が集まっていた13歳未満の子ども向けバージョンの開発を中断すると発表した。ウォールストリートジャーナル紙が Facebook が実施した独自調査により Instagram が少女の心の健康に悪影響を及ぼす恐れが判明していたと報道。この件でマーク・ザッカーバーグが批判され、窮地に立たされている。
2021年最新 SNS に関する動向調査の表示とダウンロード | ゼネラルリサーチ(PDF 2.21MB)
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