2021年6月20日

フォーク歌手アーロ・ガスリーは写真愛好家

Arlo Guthrie
Arlo Guthrie Photo by ©Eric Brown

アーロ・ガスリーが昨年10月下旬からツアーおよびライブ活動を停止していたことを、ごく最近になって知った。壮大な反戦歌「アリスのレストランの虐殺」で知られるマサチューセッツ州ワシントン在住の73歳の彼は、2019年11月に発症した脳卒中から完全に回復していないと感じていると Facebook で明かした。また近年、一過性脳虚血発作を患っていたことも明かしている。ところで彼が偉大なるフォーク歌手ウディ・ガスリーの息子であることは広く知られているが、撮影が好きな写真愛好家であることは余り知られていないかもしれない。写真共有サイトでは自身の投稿写真について次のように語っている。

同じシーンを様々な天候で撮影した写真もたくさんあります。ほとんどは、日の出を楽しむ早朝の写真です。残りの写真は、車での旅行中に撮られた様々な被写体で、中にはポートレートもあります。私は設定を「アップロード日」ではなく「撮影日」にしています。

バークシャー・イーグル紙のインタビューで、ベン・ガーヴァーの「あなたはストーリーテラーだと思うのですが、写真で何を伝えようとしていますか?」という質問に対し「私の写真は、私と数人の友人以外の人に伝えるためのものではありません。自分のために好きでやっていることです。だからこそ公開することを意図していないのです」と答えている。さらに「10歳くらいの時、誕生日にカメラが欲しくなった。なぜ欲しかったのかは全く覚えていない。母はガレージに暗室を持っている近所の人の写真教室通うなら、カメラを買ってくれると言った。コダックのインスタマチックのために写真教室に通うなんて、どうかしていると思いながらも、私は同意した。とはいえ、近所の子供たちと一緒に、ガレージでマニー・レーベンスフェルドからフィルムの現像方法を学んだ」そうだ。長い間連絡をとっていなかったが、そのマニー・レーベンスフェルドと50年ぶりに邂逅する。そして日進月歩のデジタルカメラを使いこなすことができるようになったという。

Sunrise/Dawn 2015
Sunrise: Karrs Riverland Mobile Home Park, Indian River County, Florida ©2015 Arlo Guthrie

けだし「昔のことなので、記憶違いかもしれないが、パソコンで使えるデジタルカメラの最初のものは、モノクロのみだった。私が持っていたのは、たぶんロジテックの Photoman だったと思う。写真はとても小さく、解像度もほとんどありませんでした。しかし、その後、数年のうちに技術が進歩し、写真が大きくなり、解像度も上がり、カラーもできるようになったのです。私はただ時代の流れに乗って、一般に出回っている最新のものを手に入れただけです。フィルムカメラと違って、デジタル写真はすぐに編集できる。私はこの機能が大好きだった。薬品のない暗室で遊んでいるようなものだ」「私は出来事を写真で記録するのが好きです。5年前、10年前の自分たちの姿を見るのも好きです。昔の農場の変遷を見るのは楽しいものです。ハウサトニックの教会(ガスリー・センター)も同様に、ゆっくりと修復を続けながら、常に物理的な変化を遂げています。私はこれらのことを写真で記録しています。また、たまに日の出が素晴らしい色を出すことがありますが、その時もカメラを持っています。忙しくてもやることはたくさんあります」「私はストリートフォトグラファーではありません。"面白い" 人を探し回ったり、撮影対象を探したりはしません。もっと時代を超越したもの、つまり、自然界の中にある素晴らしいと思える瞬間を撮りたいのです。また、近くに巣を作った気になる鳥がいれば、野生動物も撮影します」とは、おそらく職業写真家からすることがないだろう、羨ましい言葉である。

aperture Arlo Guthrie | Photographs from Sebastian, Florida along the Indian River | Flickr

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