第310回大阪府医師会臨時代議員会が2018年3月22日、代議員192人の出席により開催された。2018年度府医事業計画予算について報告が行われ、2020年度からの大阪府医師会看護専門学校の学生募集を停止、2022年3月末をめどに、看護師養成事業に終止符を打つこととなった。同校は1955年4月に大阪府医師会附属准看護学院として開校、1977年4月に現在の校名に変更した。卒業生は大阪府内だけではなく、全国の医療機関で活躍している。地域医療に貢献してきた、実績のある全国屈指の大規模看護師養成校だったのである。2012年11月、当時大阪市長だった現大阪維新の会法律顧問、橋下徹は次のようなツイートをしている。
運転手、看護師、保育士、給食調理員、警備員・・・・・ここが民間と比べて物凄く高い。大阪市では、ここの組合に応援を受けていた平松前市長まで、全く改革できず。僕が市長になってから、現業職の給与見直しをやっているが民間ときちんと比較できる物差しがない。これは国を挙げてやる問題だ。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) November 12, 2012
市バスの運転手や公立病院の看護師の給与は高いという公務員叩きであった。公務員の給与に関して批判的な意見は少なからずいるだろうし、労働者同士を分断する大衆迎合主義の施策だったと言える。叩いたのは公務員の給与ばかりではなかった。同年、自身の Twitter で「文楽の世界は身分保障の公務員の世界になっている」と投稿。「特権意識に甘え、世間とかけ離れた価値観、意識のもとに伝統に胡坐をかいてきた」と罵る始末。大阪フィルハーモニー交響楽団と同様、助成金の25%削減を打ち出したのである。大阪維新の会は公立病院の統廃合を進め、住吉市民病院を閉鎖、そして感染症病床数の削減、保健所の職員リストラを断行してきた。大阪府医師会看護専門学校を、府市からの補助金削減によって閉鎖に追い込んだ医療軽視のツケが回っている。
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