2020年7月2日

ミシシッピ州旗から排斥された南軍旗

A Mississippi state flag at Vaught-Hemingway Stadium in Oxford, Miss., Oct. 2017.

Charlie Worsham
米国ローリングストーン誌6月30日付け電子版に、シンガーソングライターのチャーリー・ワーシャンが「これは素晴らしいマイルストーン」という一文を寄せている。ワーシャンはミシシッピに生まれ育ったが、ミシシッピが生んだロバート・ジョンソンなどの偉大なるミュージシャンを讃えながら、州旗のカントンに描かれていた南軍旗を見過ごしてきたという傷があると指摘している。そしてこの旗が塗り替えられるのは、素晴らしいというのだ。チャールストン教会銃撃事件やジョージ・フロイドの殺害事件を受けて、州旗を直ちに廃止し、新しい州旗をデザインするための委員会を設置する法案が、今年6月28日に州下院と州上院の両方で可決された。従って現在のところ公式の州旗はない。州が使用している他のシンボルには公式の印章と紋章があり、公式の州旗がない場合は無地の三色旗、または2017年に州の200周年を祝うために作成された青・白・赤のトリバンドを中心に州の印章を描いた横断幕が、事実上のプレースホルダーとして使用されているようである。ミシシッピの州旗はいわば「負のレガシー」だが、歴史を消すなという少数意見もあるようだ。しかしナチスの鉤十字をあしらった旗の存在は許せないし、米国にとっては南軍の旗は排斥される運命にあるようだ。ジョージ・フロイドの殺害事きっかけに Black Lives Matter 抗議運動が大きな広がりを呈している。ヨーロッパでは奴隷商人の像が引き倒された。米国でも南軍の軍人の像が破壊されているが、 NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)電子版によると、ヴァージニア州リッチモンド市のレヴァール・ストーニー市長が、複数の南軍軍人像の即時撤去を命じ、昨7月1日、ストーンウォール・ジャクソン像の撤去を始めたという。大きなうねりが世界を変えつつある。

YouTube  Mississippi Is Changing Its State Flag, Confederate Statues Could Be Next | VICE News

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