2020年7月4日

ゾーンプレート写真制作の再開

Toy Train with SONY α6000 + Zoneplate

SONY α6000 + Zoneplate
久し振りにゾーンプレート写真を制作することにした。ソニーのデジタル一眼カメラ NEX-5 用に作ったゾーンプレートがあったので、同系統の APS-C フォーマットの αシリーズを購入することにした。ソニーのオンラインストアを覗いたところ、上位機が2種類、入門機が4種類ある。ストアの販売価格は α6600 が 159,900円、α6000 が 54,900円とかなり幅が大きい。ところがスペックを見ると、画素数はほぼ同じだし、どこに差があるか分かりづらい。ゾーンプレートはレンズとは違い、不鮮明な映像を創り出すこことに特長がある。従って画質を追求する必要がないので、安価なα6000 を購入した。注意すべきはUSBケーブルでバッテリーの充電をすることだ。スマートフォンなどと同じ方法だが、ちょっと心もとない。バッテリーの予備は必要だし、そこで充電器とのセット ACC-TRW C2 を別途注文した。都合 62,000円の出費となったが、たまたま振り込みがあった例の特別定額給付金で間に合うので、支払いに充当した。

Zoneplate pattern
ゾーンプレートは右図のような弓道の的に似たパターンを、黒白フィルムで縮小コピーして作る。横から断面を見ると格子状になっている。この格子の透明部分を通った光が回折して像を結ぶ。ピンホールは光の直進性、レンズは光の屈折を利用するが、この点がゾーンプレートとの違いでである。ピンホールカメラとの共通点は、レンズレスということだ。ピンホールは中判以上のフィルムカメラで効果を発揮するが、フォーマットが小さいデジタルカメラでは表現としての魅力が期待でき無し。その点、ゾーンプレートは、独特のソフトフォーカス効果が得られる。なお α6000 に装着したところ、シャッターが落ちなくて一瞬戸惑った。レンズなしレリーズ許可と設定すればOKである。絞り優先、ISO 感度オートに最終設定、露出などを考えずに撮れる、全自動のゾーンプレート写真デジタルカメラが手に入った。6,000×4,000 ピクセルの画像が生成されるので、A3 サイズのプリントアウトが可能だ。新型コロナウィルス感染症 COVID-19 パンデミックで、外出がままならぬ日々が続いているが、束の間の散歩が愉しみになった。下記リンク先にゾーンプレートの作成方法が紹介されているが、複写用硬調フィルムや現像液が入手困難だし、自作は無理だと思われる。木製の手作りピンホールカメラで知られる香港の Zero Image 社が5月10日、ニコンや富士フイルム製デジタルカメラ用ゾーンプレートアダプターの製造販売を開始した。興味ある方は問い合わせたらいかがだろうか。

PDF  焦点距離 50mm および 80mm 用のゾーンプレート作成パターンの表示とダウンロード

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